PSYCHO-PASS GENESIS(2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(いろんな意味でネタバレ有り) アニメ1期の構成を上手く利用した構成だなぁと思う。 再編集版のオープニングからラストシーンまで、きれいに整ってる。 たぶんこれ厳密に計算されてる。しかも作者さん超楽しそうである。 ただ、八尋さんは、PSYCHO-PASSのラスボスに共通する「書き割り」感は否めない。 現代の思考から行けば、シビュラシステムに管理された社会はディストピアであり、シビュラは狂ったマザーコンピュータとなる。 そのため、ラスボスはどうしても革命家の立場になるし、その場合、個人の主義主張ではなく、社会的思想を表に出さざるを得ない。 個人の主義主張=単なる犯罪者のみでは、シビュラと向かい合うことは出来ないのだ。普通の潜在犯もしくは犯罪者として簡単に鎮圧可能になる。 だからこそ、アニメでは悪役側に癖の強いサブキャラを配置しているんだろうけど。 そして、公安局の立ち位置が、また別の方向からシビュラを照らすものとなる。こちらは逆に個人的な主義主張がメインとなる。 スピンオフのこの辺のバランスは面白いなぁと。アニメシリーズと違って監視官が正義を持たない故に出来る構成。 征陸さん格好いいよ征陸さん。 執行官という弱い立場故に語れる物語。 そして次巻、相変わらず気になる引きである。 発売日を指折り数えて待つしか、となる。
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話の流れはなんとなく想像通りではありましたが、がっつりハードボイルドで面白かったー シビュラが社会を支配するまでの流れを、そこに生きる人たちを通して見れるっていうのがいい。 こうやって世界は構築されて繋がっていくんだなーと思うと、いいスピンオフだなと。 征陸が主人公なので、ある...
話の流れはなんとなく想像通りではありましたが、がっつりハードボイルドで面白かったー シビュラが社会を支配するまでの流れを、そこに生きる人たちを通して見れるっていうのがいい。 こうやって世界は構築されて繋がっていくんだなーと思うと、いいスピンオフだなと。 征陸が主人公なので、ある意味展開は分かっちゃうんですけど…理想と現実の狭間で己の在り方に苦悩しながら戦い続けた生き様、かっこ悪くかっこよかった。 エピローグも「やっぱりなー」って感じではあったんですが、まあサイコパスですものね。 このシリーズはこれでひと段落になるんですかね… ぜひぜひ他のキャラクターを通した世界も見てみたいところです。
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警察から公安局への変遷の時代ーー 征陸智己が、みずからの左腕と愛しい妻子と別れるまでの物語。 『PSYCHO-PASS サイコパス』 シビュラシステムの根幹に迫る ノベライズ新シリーズ第2弾 警視庁・特命捜査対策室の征陸智己と八尋和爾は、懸命な捜査の末〈ノナタワー落成式襲撃事...
警察から公安局への変遷の時代ーー 征陸智己が、みずからの左腕と愛しい妻子と別れるまでの物語。 『PSYCHO-PASS サイコパス』 シビュラシステムの根幹に迫る ノベライズ新シリーズ第2弾 警視庁・特命捜査対策室の征陸智己と八尋和爾は、懸命な捜査の末〈ノナタワー落成式襲撃事件〉の首謀者アブラム・ベッカムの元へと辿り着く。だが、アブラムは厚生省が派遣した制圧無人機により殺害され、八尋は責任をとるかたちで警視庁を去った。そして2091年、警察は解体され、新たに厚生省公安刑事課所属となった征陸は、いまだ正義の在り処を追い求めていたのだがーースピンオフノベライズシリーズ、征陸篇完結。
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