作家の珈琲 の商品レビュー
作家を中心に昭和を彩った名士の珈琲に纏わる逸話を編纂。名店での諸氏の過ごされ方だけで無く、日常のありふれた珈琲との一コマも多く、大袈裟でない日常に好感が持てる一冊となっています。 ライフスタイルと珈琲とでも言いましょうか、諸氏に近しい方々からの視点も多く付されていて、日常が客観的...
作家を中心に昭和を彩った名士の珈琲に纏わる逸話を編纂。名店での諸氏の過ごされ方だけで無く、日常のありふれた珈琲との一コマも多く、大袈裟でない日常に好感が持てる一冊となっています。 ライフスタイルと珈琲とでも言いましょうか、諸氏に近しい方々からの視点も多く付されていて、日常が客観的にかつ愛情深く知ることが出来ました。写真も多いので見て楽しかったです。
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すき、写真も、構成も、手になじむ感じも、文章も。 ぜひ珈琲を飲みながら、ゆっくりしながら、読んでいきたい本。。雑誌?
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「活字にしたどれひとつとして喫茶店以外で書いたものはない」中上健次の言葉にガツンとやられた。物を書くときは新宿の喫茶店にこもり、飯も酒も受けつけず、周囲との連絡も完全に絶って催眠状態でひたすら書いた中上。よく眠るために珈琲を飲んだ安岡章太郎。イノダにあの娘に逢いに、と歌った高田渡...
「活字にしたどれひとつとして喫茶店以外で書いたものはない」中上健次の言葉にガツンとやられた。物を書くときは新宿の喫茶店にこもり、飯も酒も受けつけず、周囲との連絡も完全に絶って催眠状態でひたすら書いた中上。よく眠るために珈琲を飲んだ安岡章太郎。イノダにあの娘に逢いに、と歌った高田渡。サウナのあとに喫茶店が定番だった高倉健。人妻との逢瀬のために苦い珈琲を飲んだ高校時代の久世光彦。作家の酒にまつわる逸話も楽しいが、黙って珈琲を味わう姿も凛々しくていい。久世の妻が書く思い出が素晴らしく官能的で極上の香りだった。
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名作の影に「珈琲」あり。主に昭和を駆け抜けた作家たちの「珈琲」にまつわるのエピソード集。135ページという決して多くないページ数の中に詰め込まれた情報量の多さが宝探しのような感覚だ。行きつけだった「喫茶店」。愛用のデスクやマグカップ。関係者が明かす「珈琲秘話」。「珈琲」にこだわり...
名作の影に「珈琲」あり。主に昭和を駆け抜けた作家たちの「珈琲」にまつわるのエピソード集。135ページという決して多くないページ数の中に詰め込まれた情報量の多さが宝探しのような感覚だ。行きつけだった「喫茶店」。愛用のデスクやマグカップ。関係者が明かす「珈琲秘話」。「珈琲」にこだわりがあった作家もいれば、こだわりの無かった作家もいる。とにかく必要なのは「珈琲」のある時間と場所。開けば「珈琲」の香り立つような本。この本を片手に文豪気取りで「喫茶店巡り」の散歩に出てみたい。
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画像を見るだけでも十分コーヒーの雰囲気を楽しめるが、小説家ならその作品や交友関係など、エピソードが洒落た文章で付いている。何度も読みたくなる感じ。
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よく通った喫茶店の紹介だけでなく、作家の中には書斎の風景を写したものがある。写真が多く、とても味わい深い本。
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すでに鬼籍に入った著名作家たちの愛したコーヒーの飲み方、コーヒー店、喫茶店等を紹介している。写真等を多用し、コーヒーという飲み物を通して作家の姿を浮き彫りしにして面白い。 喫茶店とはすでに昭和の言葉とも言えるのかもしてないが、ここに登場する有名喫茶店は今なお営業しているところが多...
すでに鬼籍に入った著名作家たちの愛したコーヒーの飲み方、コーヒー店、喫茶店等を紹介している。写真等を多用し、コーヒーという飲み物を通して作家の姿を浮き彫りしにして面白い。 喫茶店とはすでに昭和の言葉とも言えるのかもしてないが、ここに登場する有名喫茶店は今なお営業しているところが多い。それほどの我々の舌を魅了し、そしてその店の雰囲気を楽しみたいと思わせる名店であろう。 それにしても東京にあるお店が多いのはわかるが、その次に紹介される店は京都が多い。それは京都という場所柄なのか、京都は喫茶店という文化が今なお強く残っているのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作家。珈琲。喫茶店。2015.7新刊ニュースにて。珈琲へのこだわり(こだわらなさ)だったり、一緒につまむお菓子だったりが美味しそう。素敵な喫茶店も多数。山の上ホテルの小海老のマカロニグラタン、ワンモアのフレンチトースト、トリコロール本店のアップルパイ…美味しそう。
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