武士の碑 の商品レビュー
全体としてあまり面白くない。でも、死刑覚悟で法廷に立つことを決めた西郷を桐野が後ろから撃ち、村田もそれに続くというラストは良かった。
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西南戦争で散りゆく西郷隆盛をその最後まで共にした村田新八を主人公として描く。 薩摩隼人にとり、西郷隆盛は神であり、日本の西郷隆盛でなく、薩摩の西郷隆盛としたかった。 明治維新により近代化を進め、武士の世が終わりとなるならば、暴発する若者達とともに、死にゆく神、西郷隆盛は必要であっ...
西南戦争で散りゆく西郷隆盛をその最後まで共にした村田新八を主人公として描く。 薩摩隼人にとり、西郷隆盛は神であり、日本の西郷隆盛でなく、薩摩の西郷隆盛としたかった。 明治維新により近代化を進め、武士の世が終わりとなるならば、暴発する若者達とともに、死にゆく神、西郷隆盛は必要であったのだろう。 それにしても、その経歴をみるなら、一緒に散りゆく村田新八が惜しまれる。
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2018.05.01 偶々、大河テレビで「西郷どん」をやっている。新しく買ってきた本。余りにも寂しい最期でしたなあ•••。
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村田新八を主人公に西南戦争を描いたもの。 裏の主人公は当然ながら西郷隆盛である。 西郷がいなければこの内戦は起きなかった。 西郷を取り合って、何千人もの人が戦死したのである。 本書では、西郷は味方に撃たれて死ぬ。 彼らはそこまでして、西郷を敵の、というか、大久保利通の手に渡...
村田新八を主人公に西南戦争を描いたもの。 裏の主人公は当然ながら西郷隆盛である。 西郷がいなければこの内戦は起きなかった。 西郷を取り合って、何千人もの人が戦死したのである。 本書では、西郷は味方に撃たれて死ぬ。 彼らはそこまでして、西郷を敵の、というか、大久保利通の手に渡したくなかったのだ。
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西南戦争のこと。 またもや、なんで予約したのか記憶喪失。 飛ばし読み。 アコーディオンを携えて戦った、最後の武士が、なんだかカッコええ。
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武士身分の剥奪に反対する士族の最後の反乱、西南戦争を描いた小説。主人公は西郷隆盛軍の幹部、村田新八。武闘派ばかりの西郷軍にあって、村田は海外渡航の経験もあり、欧米文化に親しみ、政府側の信頼も厚かった。そんな彼ですら最後まで従わせる西郷隆盛オーラの凄みを改めて知る。 村田新八とい...
武士身分の剥奪に反対する士族の最後の反乱、西南戦争を描いた小説。主人公は西郷隆盛軍の幹部、村田新八。武闘派ばかりの西郷軍にあって、村田は海外渡航の経験もあり、欧米文化に親しみ、政府側の信頼も厚かった。そんな彼ですら最後まで従わせる西郷隆盛オーラの凄みを改めて知る。 村田新八というマイナーな武士を主人公にしているが、作者としては西郷隆盛を主人公にしたかったのではないか。しかし、日本史における西郷隆盛の存在はあまりに美化されて、知られている割に何を考えて行動したのかがよくわからない。 そもそも、西郷が明確に日本の将来を描いていたとは考えにくい。悪く言えば、他人に流されて、行き当たりばったりの人生で、その挙句が西南戦争だ。 本作品のテーマは「人はしかるべき場所で死ぬ」ということ。村田新八ら、西南戦争で西郷に従った者たちは、そうした考えのもと、死んでいった。が、西郷は死ぬべき場所ですら自分で決められなかった。実は、西郷隆盛は決断できない軟弱な男だったのではないか。
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村田新八。 西郷隆盛、大久保利通の後継者として期待された男。 欧州視察中、西郷の下野を知り急遽帰国した新八は西郷、大久保の喧嘩の仲裁をしようと鹿児島に赴く。大久保の挑発に私学校党が暴発。西郷もここに至り起ち上がる。新八は心ならずも二番大隊隊長として戦に赴く、手風琴と共に。熊本城攻...
村田新八。 西郷隆盛、大久保利通の後継者として期待された男。 欧州視察中、西郷の下野を知り急遽帰国した新八は西郷、大久保の喧嘩の仲裁をしようと鹿児島に赴く。大久保の挑発に私学校党が暴発。西郷もここに至り起ち上がる。新八は心ならずも二番大隊隊長として戦に赴く、手風琴と共に。熊本城攻防から田原坂。やがて戦場は最後の地城山へと。村田新八享年42。武士の時代が終わりを告げた。 最後は・・・?のところもありますが面白し。
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男には、死なねばならない時がある――山高帽をかぶり、フロックコートに日本刀。その男は、戦場においても楽器を奏でていた。 西郷隆盛と大久保利通の後継者と目されていた村田新八。彼は、いわば日本の将来を託された男といっても過言ではない。 岩倉使節団の一員として渡欧、フランスで西郷が...
男には、死なねばならない時がある――山高帽をかぶり、フロックコートに日本刀。その男は、戦場においても楽器を奏でていた。 西郷隆盛と大久保利通の後継者と目されていた村田新八。彼は、いわば日本の将来を託された男といっても過言ではない。 岩倉使節団の一員として渡欧、フランスで西郷が下野したとの報に接した新八は、大久保と西郷の“喧嘩”を仲裁するために帰国、故郷である鹿児島へ向かう。だが、大久保の挑発に桐野利秋らが暴発して挙兵、彼は否応なく巻き込まれていくのだった……。 怒濤の展開、衝撃の結末! わが国最後の内戦・西南戦争を、真正面から描く著者渾身の長編小説。 吉川英治文学新人賞、山田風太郎賞、中山義秀文学賞等、数々の文学賞を受賞し、今もっとも注目される歴史作家が、初めて近代史に挑んだ新境地。
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