エイジハラスメント の商品レビュー
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30代の主婦が「オバサン」になる事への抵抗や心理を描きながら、日本の女性への年齢差別を面白くユーモアを交えて描く物語。 夫婦の危機も訪れるが、自立への機会となり、物語はハッピーエンドで終わる。
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34才の蜜は、6才の娘と研究者の夫と暮らしながらも、若さを保つことに執着していたが、ある日、パート先でオバサン扱いされたことで、益々エイジハラスメントに対する反応が過剰になっていく。 そんなときに夫が21才の女性と浮気をし、どう対処するか、足掻きながら自問自答し、最後には大学に入り直して、夫がいなくても自立できるようにと考えるまでに成長(?)する様子を描いたストーリー。 夫の妹が21才で、その若さを目の当たりにして、義妹と年齢やルックスのことでお互いにチクチク言い合うとか、見た目の若さを保つためにぎっくり腰になるほど運動するとか、設定はイタ過ぎるが、蜜の気持ちも理解できる自分もいる。 2008年に書かれたあとがきで、著者も日本の女性が「オバサン」という言葉に過剰に反応すること、10年後には続編が書けない世の中になっているかと書かれているが、残念ながら2023年の今も男女ともに意識は変わってない人が多いように思う。セクハラ、マタハラなど、○○ハラに対する規則もでき、女性活躍も叫ばれる昨今、さすがに公には言わない人が増えたが、本音の部分ではかなり怪しいだろう。 そんなことを気にせず、周りの誰かにも気にさせず生きるには、好きなこと、自分が打ち込める何かを見つけることが大事なんだと思う。私自身、まだ見つけられていないけど。。
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会社の同僚に借りて読みました。 ザ・内館作品という感じがして、面白いです。 男性こそ読んだ方が良いかなと思いました。
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2021年19冊目。 ここ最近、お牧さんのエッセイを読んでは痛快な気持ちになっていた。が、すっかり忘れていたよ。今まで見てきたお牧さんのドラマを…この嫌な感情を!!!年齢と見た目にかなり執着を持っている主人公。義理の妹の底意地の悪さ!!!エッセイと違いモヤモヤする。本当に想像力の...
2021年19冊目。 ここ最近、お牧さんのエッセイを読んでは痛快な気持ちになっていた。が、すっかり忘れていたよ。今まで見てきたお牧さんのドラマを…この嫌な感情を!!!年齢と見た目にかなり執着を持っている主人公。義理の妹の底意地の悪さ!!!エッセイと違いモヤモヤする。本当に想像力の欠如か争いを起こす。 密の母の「いざと言う時に、男を叩き出せる女になんな」は激しく同意。自分に娘がいたらしっかりと伝えたい言葉だ。
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34歳になり、そろそろ「おばさん」と言われる年齢となった主人公の密。日本では女性はきれいな方が上、若い方が上、という考え方がはびこっているという指摘はまさしく「その通り」!! 若い時は美人に生まれなかった自分を呪い、歳をとると若い人をうらやみ、歳をとることを怖がる。 私の友人でと...
34歳になり、そろそろ「おばさん」と言われる年齢となった主人公の密。日本では女性はきれいな方が上、若い方が上、という考え方がはびこっているという指摘はまさしく「その通り」!! 若い時は美人に生まれなかった自分を呪い、歳をとると若い人をうらやみ、歳をとることを怖がる。 私の友人でとても美人な友達が何人かいるのだが、美人であればあるほど歳をとるのが恐怖だったようだ。 世の中の風潮がどうであれ、自分が納得できるような人生を歩むべきだと再認識できた本。
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内館牧子さんの「終わった人」「すぐ死ぬんだから」を友達から借りて読みました。 内館さんの作品を読んだことがなかったのですが、面白かったので作品を検索。 「エイジハラスメント」面白そうと思い読みました。 うなずけること多々ありでした。
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三十四歳の蜜がパート先や好戦的な夫の妹の年齢関係の言動に怒り、夫には若い玲子と浮気をされる。オバチャン扱いに憤る蜜の仕事の辞め方や最終的な自分の為の母親への借金等に幼さや甘さを感じ、期間限定と割り切った玲子には馬の獣医としてひたむきで凛とした芯の通った魅力を感じてしまった。結果オ...
三十四歳の蜜がパート先や好戦的な夫の妹の年齢関係の言動に怒り、夫には若い玲子と浮気をされる。オバチャン扱いに憤る蜜の仕事の辞め方や最終的な自分の為の母親への借金等に幼さや甘さを感じ、期間限定と割り切った玲子には馬の獣医としてひたむきで凛とした芯の通った魅力を感じてしまった。結果オーライさが爽やか。
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20代後半の今、年齢を気にする年になってきた。 けどこれって日本社会だけなのか? だとしたら、日本に住む女性は気にしすぎか?もったいないなーと思いつつ、年齢を気にすることは常に今の生き方を見直すきっかけになっているのも確かで。 「本当にこれでいいのわたし」って問いかけるタイミングが女性にはある証拠。 常に誰かに何かを与えられるのを待っている自分。 若さを失った自分に何が残るのか。 イイ女でいられるのか、考えさせられる。
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何に固執するのもその人の自由だけど、人からどう見られるかに固執しても良いことはほとんどないなぁと思った。
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わたしは、主人公よりも9歳年上なのだが、今の自分の生き方もイタイだろうかと思うところがあった。 自分のことを言われてる気がして、途中なかなか読み進められないときがあった。 読んだあとも、見た目年齢を気にしてる自分は顕在だし、同年代と思われる人たちを見て安心してる自分がいる。 わたしこそ、若くもないのに少しでも若く見られようとしてるのではないか? 年相応に上手に歳を重ねていくには、どうしたらいいのか? 物語の主人公は答えを見つけたけど、わたしは見つかるのだろうか? とりあえず、今を大切に生きてく。
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