「聖なるあきらめ」が人を成熟させる の商品レビュー
明らかにさせること、が如何に重要かを示した一冊。狭いところ人間関係、広いところ人生について考えるきっかけになる作品。
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つい一昨日、日本橋に新しくできた誠品書店で偶然手に取り、お店で少しパラパラ読んでたら、涙が止まらなくなり、これはもう買って読むしかないとそのままレジで購入した本です。 あきらめる、この言葉は決してマイナスの言葉ではないのだと知りました。 まさに今の私に必要な言葉がたくさんあり...
つい一昨日、日本橋に新しくできた誠品書店で偶然手に取り、お店で少しパラパラ読んでたら、涙が止まらなくなり、これはもう買って読むしかないとそのままレジで購入した本です。 あきらめる、この言葉は決してマイナスの言葉ではないのだと知りました。 まさに今の私に必要な言葉がたくさんあり、買ってよかったと心から思えた本です。
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すごく大切なことがたくさん書いてある。 製薬会社で営業をしているが薬の害を考えてしまってつらいという事例に対して… 「人とはこのような矛盾を抱えて生きざるをえないこともあるからです。矛盾がつきものの経済活動を通じてしか人は生きられず、自分一人の命さえ守ることはできないのです。」 ...
すごく大切なことがたくさん書いてある。 製薬会社で営業をしているが薬の害を考えてしまってつらいという事例に対して… 「人とはこのような矛盾を抱えて生きざるをえないこともあるからです。矛盾がつきものの経済活動を通じてしか人は生きられず、自分一人の命さえ守ることはできないのです。」 「もし、自分に矛盾を感じたら……。「自分は分裂している」という現状をよく自覚しましょう。すぐに解決できないときは、矛盾している状態を無理やり解消することは諦めて、あるがままに受け入れることです。すると、自分で努力できる範囲が明らめられます。あとはそれに向かって努力するのみです。」 そうか、わたしが会社を辞めるときにこの言葉を聞いていたら辞めずにいたかもしれないな。 「大きな矛盾の中にあっても、できる限り「最善の道」を洗濯しながら歩んでいく。白黒(善悪)をはっきりさせにくいことを、モヤモヤしながらも受け入れていく。それは、ある意味とても人間らしい生きる姿勢ではないかとさえ感じます。」 吉田茂元首相が英語を克服しようとしなかった話も興味深い。 「吉田さんは、自分の適性を明らめることで「語学が並はずれて得意でない」のを自覚して受け入れ、「母国語のように語学ができない自分を責めること」や「外交官としてのキャリアアップ」を諦めたのでしょう。そこで吉田さんはさまざまな人の力を借りることを覚えて「外交官を極める道」ではなく、「政治家への道」を選んだのです。」 なるほどねえ~… がんばるばかりが能ではないんだよな。 「解体新書」のことを思い出しちゃった。実際に訳したのは前野良沢なのに、杉田玄白の本ということになっていることに憤りを覚えてしまうんだけど、杉田玄白にも、コーディネーターとか、また違った才能があったということなんだろうな。 語学はだめだから、諦めて、明らめたのかもしれない。それはそれで素晴らしい。まあ、それでもわたしには、どうしても前野良沢さんが不憫に思えるんだけど。話が全然違う方向に行ってしまった^^;
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