七夕の雨闇 の商品レビュー
解毒体質の能楽師が毒殺された・・・。七夕にまつわる一族と親戚が次々と被害にあう。毒草師と、たまたま巻き込まれた主人公が謎を解くために京都に向かう…。 和歌や万葉集に今の事件の鍵が隠されているというシリーズが続いているのがすごいなーと思う。
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毒物に耐性のある解毒斎であった竹河流能宗家,竹河幸庵が毒殺される.さらに息子の敬二郎も死ぬ.村田と瀬田が捜査を開始するが,毒物自体が判明しない.毒草師 御名形史紋が登場する.さらに機姫神社の宮司星祭穂一族が絡んでくる.一連の事件の背後には七夕の由来がある.御名形の隣に住む西田は編...
毒物に耐性のある解毒斎であった竹河流能宗家,竹河幸庵が毒殺される.さらに息子の敬二郎も死ぬ.村田と瀬田が捜査を開始するが,毒物自体が判明しない.毒草師 御名形史紋が登場する.さらに機姫神社の宮司星祭穂一族が絡んでくる.一連の事件の背後には七夕の由来がある.御名形の隣に住む西田は編集会社に勤めているが,新人の満願寺響子を指導することになるが,この事件に巻き込まれる.記紀を始めとして万葉集などからの引用が凄い.星祭家の奇妙な風習が事件の根幹にあることが次第に判明するが,毒物に鈍感な人がいることは驚きだ.何か古典文学を読んだような感じだ.
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どこかで読んだような作風…と思ったら、やっぱりQEDシリーズだったか(^^; もう連続殺人事件とかどうでもよくなるくらい(笑)、七夕にまつわる民俗学講座としては非常に面白かった。こじつけっぽく思えたりもしたけど、妙に説得力があって嫌いじゃない、というかむしろ大好き(笑) ☆3.5
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いやぁ~今回も楽しい民俗学講座を受けた気分(^^)♪七夕を堪能しました(*´∇`*)そんな解釈がッ!Σ( ̄□ ̄;)と驚きながらも興味津々(;゜∇゜)もう連続殺人とか毒草師とかそっちのけで…(--;)
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QEDからのスピンオフ毒草師シリーズ。 テーマは七夕。何故笹の葉なのか?彦星と織姫は誰なのか?彦星は何故牽牛と呼ばれるのか?など疑問に回答を与えてくれる。 ただ現実の事件はちょっと論理というか話が飛躍し過ぎてイマイチ。オチも尻窄み。
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毒草師シリーズ4作目。 今作では七夕伝説に隠された闇について解き明かす。今回も薀蓄、興味深かった。一つ一つ、言葉の意味が繋がっていくのも目から鱗。御名方さんの言う通り、昔人を舐めてはいけません。そして、結局は時の朝廷の思惑が絡んでいくなんて、、、。当時は言葉に込める呪詛がものす...
毒草師シリーズ4作目。 今作では七夕伝説に隠された闇について解き明かす。今回も薀蓄、興味深かった。一つ一つ、言葉の意味が繋がっていくのも目から鱗。御名方さんの言う通り、昔人を舐めてはいけません。そして、結局は時の朝廷の思惑が絡んでいくなんて、、、。当時は言葉に込める呪詛がものすごく重宝されていて、それを知らずに今でも私たちが使っていることが怖い。
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七夕の起源と能の「筒井筒」が交差したミステリ。 今回は毒のインパクトがイマイチだったかな。 ストーリーもちょい活かしきれてない気がしました。
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京都、能楽の旧家に起こった家元毒殺事件が、親戚の神社、これまた旧家に及ぶ連続殺人事件に発展する。 珍しい、しかもとある特殊な事情を持つ毒殺ってことで「毒草師」御名方が出馬。 七夕の謎、旧家の闇が、事件を解決していく過程で浮かび上がってくる。 なるほどなー、言われてみれば七夕って...
京都、能楽の旧家に起こった家元毒殺事件が、親戚の神社、これまた旧家に及ぶ連続殺人事件に発展する。 珍しい、しかもとある特殊な事情を持つ毒殺ってことで「毒草師」御名方が出馬。 七夕の謎、旧家の闇が、事件を解決していく過程で浮かび上がってくる。 なるほどなー、言われてみれば七夕って、結構謎の行事だよなー。
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シリーズ4作目。不可解な毒による連続殺人と、七夕に隠された陰険で陰湿で陰惨な真実。民俗学的アプローチがとても興味深く、目からウロコの心境です。今後素直な気持ちで七夕が見られなくなっちゃうな(苦笑)。 連綿と続いた一族の秘密には絶句。まああり得ない話でもないし、禁忌とは言っても仕方...
シリーズ4作目。不可解な毒による連続殺人と、七夕に隠された陰険で陰湿で陰惨な真実。民俗学的アプローチがとても興味深く、目からウロコの心境です。今後素直な気持ちで七夕が見られなくなっちゃうな(苦笑)。 連綿と続いた一族の秘密には絶句。まああり得ない話でもないし、禁忌とは言っても仕方のないことという面もあるかもしれないのだけれど。迷信にこだわる人たちの悪意が怖い。というより悪意と自覚してないのがまた怖いんだろうな……。事件を起こしたことについてはともかく、犯人も被害者だったのかもしれないなあ。
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毒草師シリーズ第4弾。 今回は、毒の効かないはずの人間が毒殺された謎に始まり、次々に関係者が不審死をとげる中、御名形史紋が七夕の謎とともに事件の真相を解き明かす。 殺人事件より民俗学がクローズアップされているのはいつものことだが、今回は登場人物の家系図を把握する前にかなりハイペー...
毒草師シリーズ第4弾。 今回は、毒の効かないはずの人間が毒殺された謎に始まり、次々に関係者が不審死をとげる中、御名形史紋が七夕の謎とともに事件の真相を解き明かす。 殺人事件より民俗学がクローズアップされているのはいつものことだが、今回は登場人物の家系図を把握する前にかなりハイペースで人が死んでいったので混乱した。織女と牽牛の正体など七夕の蘊蓄は面白かったが、事件の推移や星祭家に代々繰り返される哀しい宿命についてはどうなんだろうという気もした。
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