ぼくの短歌ノート の商品レビュー
短歌については今まで全く関係なく生きてきたが穂村さんのエッセイなどを読んで穂村さんに完全に心酔していたので、初めて触れた世界であったが、こんなにも自由でかつ面白い世界があったのか!と目からウロコの気持ちになった。この短い言葉の連なりから何を受け取りどう感じるのか、繊細な世界が繰り...
短歌については今まで全く関係なく生きてきたが穂村さんのエッセイなどを読んで穂村さんに完全に心酔していたので、初めて触れた世界であったが、こんなにも自由でかつ面白い世界があったのか!と目からウロコの気持ちになった。この短い言葉の連なりから何を受け取りどう感じるのか、繊細な世界が繰り広げられている。ハマりそうである。
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日常を細かく見る視点 解像度を上げる すべての世界に意味はあって それに気づけるという幸せがある
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穂村弘は、歌作よりも、エッセイよりも、断然、評論。 秀れた読み手でないと作れない。 現代短歌ガイドとしても使える一冊。 気に入った歌をいくつか --- 「運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて行くなり」奥村晃作 --- 「座るとき立ち上がるとき歩くとき ありがとう足そして重...
穂村弘は、歌作よりも、エッセイよりも、断然、評論。 秀れた読み手でないと作れない。 現代短歌ガイドとしても使える一冊。 気に入った歌をいくつか --- 「運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて行くなり」奥村晃作 --- 「座るとき立ち上がるとき歩くとき ありがとう足そして重力」東直子 --- 「現実を逃避したとて現実を逃避しているという現実」松本秀 --- 「ねじをゆるめるすれすれにゆるめるとねじはほとんどねじでなくなる」小林久美子 --- 「砂時計のなかを流れているものはすべてこまかい砂時計である」笹井宏之 --- 「この夫人をくびり殺して捕はれてみたしと思ふ応接間かな」夢野久作
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2016.5/11 角田光代さんとの恋愛考察エッセイ『異性』でのライトでソフトな語り口に鋭い洞察力を溢れさせた穂村さんが気になっていたのに1年も経った?手に取る。自身が選者として出会った心掴まされ短歌や有名な歌人の歌を平たく並べて思う存分紹介し解説してくれる。非常に面白い!
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どのように浮世離れした詩人であっても、霞を食っては生きられない。つまり現世のシステムから完全に自由になれるわけではない。だからこそ、もうひとつの超越的な世界に憧れるのだ。 (P.104)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短歌・文章表現はこんなにもバラエティに富んで 奥行きのあるもの!ということが伝わりました。 私は「短歌」というより日本語表現として 短歌や詩、俳句を楽しむのですが 唐突に句読点を置いてハッとさせる文にする。 オノマトペや効果音をこんな風に読ませる文章に 仕立て上げられる。 穂村さんの目を通してそんな「日本語表現」の おもしろさを感じられました。
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穂村さんが近代から現代までの歌人の歌を評していくという コンセプトの本です。 いろいろな歌人が出てきまたね~。どの解説もわかりやすかったです。 短歌がますます好きになりました。奥が深いなぁ。
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○○の歌、○○な歌として、短歌を分類し、解説。同じテーマで集めた歌を読むとその効果が良く分かって面白いです。平仮名の歌、漢字の歌、日付の歌、デジタルな歌…いろいろ作品を読むことになりますが、天然的傑作の斎藤茂吉、素直な歌の奥村晃作の作品が良いです。鑑賞ポイント示されてしまうとここ...
○○の歌、○○な歌として、短歌を分類し、解説。同じテーマで集めた歌を読むとその効果が良く分かって面白いです。平仮名の歌、漢字の歌、日付の歌、デジタルな歌…いろいろ作品を読むことになりますが、天然的傑作の斎藤茂吉、素直な歌の奥村晃作の作品が良いです。鑑賞ポイント示されてしまうとここ笑うところですよとガイドされ過ぎている感じもしますが、やっぱり読み慣れない短歌においては、鑑賞に奥行きが出てありがたい本だと思いました。たくさん読んでひとりでに鑑賞ポイントが掴めてくるようになれば良いなと思います。
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分類が面白い。しかし、紹介される歌人に偏りがあるように感じた。おかげで斎藤茂吉はそういう人だったんだ、的な発見はあったけど。
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穂村さんがきっかけで短歌が好きになったけど、いくつ読んでも穂村さんのような深い考察はできないので、このような本を読むとなるほどの連続で楽しい。31字前後の中にぎっしりと物語があるのが面白いし、その中でもなんとなくぞわっとする怖い歌が一番好き。
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