凡庸な芸術家の肖像(下) の商品レビュー
下巻。 全編を通じてメタ小説的な手法で語られるマクシム・デュ・カンの姿には何処か親しみを覚える。それは彼が『普通の人』、タイトルにもあるように『凡庸』だったからなのかもしれない。 随所に見られる映画を書き起こした文章が非常に文学的で、読んでいると評論なのか小説なのか、区別が曖昧...
下巻。 全編を通じてメタ小説的な手法で語られるマクシム・デュ・カンの姿には何処か親しみを覚える。それは彼が『普通の人』、タイトルにもあるように『凡庸』だったからなのかもしれない。 随所に見られる映画を書き起こした文章が非常に文学的で、読んでいると評論なのか小説なのか、区別が曖昧になってくる。それもまた楽しい。 ところで、彼が書いたパリについての論文、けっこう読んでみたいんだけどね。邦訳……ま、無理だろうなぁw
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