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田園回帰1%戦略 地元に人と仕事を取り戻す の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2020/04/03

地域に密着しながら(島根県を基地として)、定量的、定性的な研究手法を組み合わせながら、確かに希望の道を描く。羨ましくなるような研究成果である。

Posted byブクログ

2019/05/05

島根県 公益財団法人ふるさと島根定住財団  情報提供 移住体験メニュー 田舎の田舎で次世代の定住が増えている 離島 海士町 ワンシート人口分析&予測プログラム 20才前後の域外流出を前提として、その後の子育て世代の部分をいかに取り戻すかが、重要な人口維持政策になる 人口を...

島根県 公益財団法人ふるさと島根定住財団  情報提供 移住体験メニュー 田舎の田舎で次世代の定住が増えている 離島 海士町 ワンシート人口分析&予測プログラム 20才前後の域外流出を前提として、その後の子育て世代の部分をいかに取り戻すかが、重要な人口維持政策になる 人口を取り戻すチャンスは、60才前後の定年帰郷 コホート変化率法 昭和ひとけた世代の引退 高齢者の絶対数字自体が減少 一度にたくさんの人口を流入させて一斉高齢化を招いた団地の失敗を繰り返してはならない 1%づつゆっくり進める 所得も1%づるゆっくり域内循環を取り戻す 田舎に定住する若い世代が、一番頭を悩ませることの一つが、高校や大学の学費 東京の一極集中 大学生世代を一人勝ちで集め、そのまま返していないこと 不在地主の問題 交通手段 ハブ&フォーク式へ 大切な定住プロセス  地域ぐるみで、ここに一緒に暮らそうと求人広告をだす  移住者には後見人が必要 田舎のプロとしての公務員の要請が必要

Posted byブクログ

2017/05/25

序章で、日本創成会議の市町村消滅論に、センセーショナルな言葉などによって、ことさらに危機感や絶望感をあおっていると指摘し、そのデータ時期の古さなどから人口予測自体にも疑問を呈している。 第1章では、2015年、中山間地域の集落消滅、都市近郊団地の高齢化が危機として生じており、規模...

序章で、日本創成会議の市町村消滅論に、センセーショナルな言葉などによって、ことさらに危機感や絶望感をあおっていると指摘し、そのデータ時期の古さなどから人口予測自体にも疑問を呈している。 第1章では、2015年、中山間地域の集落消滅、都市近郊団地の高齢化が危機として生じており、規模の経済から循環型社会への転換が必要と説く。そのために「社会の作り直し、地元の作り直し、暮らしの作り直し」が求められており、その先駆けとして、中山間地域への田園回帰が呼びかけられている。 第2章では、第1章の主張を裏付ける形で島根県の状況が報告されている。実際の移住者の声も紹介されており、田舎の田舎に移住することを選択する人が一定数いることが分かる。 第3章では、地域人口ビジョンの作成は、地元単位で行われるべきとされており、納得できる。実際これまで自治体で作成されてきた人口ビジョンで、地元単位になっているものもあるが、本書で書かれているように、「地元単位で何人の移住が必要」というところまで踏み込まれているものは少ないのではないか。 第4章では、所得を取り戻す戦略として、市町村での産業連関表やイギリスにおける地域内乗数効果など、域内の経済循環をどのようにとらえるのか、考えるのかの理論が説明されており、自治体関係者が確認する意義は大きい。 第5章では、特に地域現場を横断的にマネジメントする組織の在り方が説明されており、分かりやすい図もあり、役にたつ内容である。 第6章では、田園回帰に向けた条件整備が7つの視点から述べられており、特に田舎のプロを作る連合大学院は、興味深い施策だと思った。 以上、読み応えは抜群であり、移住・定住施策を今後展開する自治体の担当者は、必ず読むべきものであろう。 <参考:構成> 序章 「市町村消滅論」は本当か 第1章 「2015年危機」と「大規模・集中化」の半世紀―田園回帰という希望 第2章 田園回帰が始まった―島根からの報告 第3章 人口の1%取戻しビジョン 第4章 所得の1%取戻し戦略 第5章 田園回帰を支える社会システムと総合戦略 第6章 求められる田園回帰に向けた条件整備

Posted byブクログ

2016/03/11
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日本で田舎の田舎に人が増えている。 田舎の都会ではなく、田舎の田舎に行きたがる。 地域内での消費を重ねることで相乗効果を生む。 過疎保険で、何かあった時に移住ができる保険。 コーホート変化法により人口予測。何人増やせばよいのかを定めるのはわかりやすいと思った。

Posted byブクログ

2017/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

島根がケーススタディ。中山間地でゆっくりと小規模に人口を獲得していく方向性。割と小さく色々やっていくタイプの農業。これに向けた条件整備はなかなか相いれないところが多そう。 2017 9月再読。田舎の田舎への移住、というのは確かにそっちのほうがいいかも。

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2016/02/06

地元に人と仕事を取り戻すために、何をすればいいのか、とても分かりやすく書かれています。数字で示すことで、結果が目に見えるのがいい。

Posted byブクログ

2022/06/01

地方消滅の増田レポートは衝撃を与えた一方で、いやそんなことない、地方は消滅しない、という本も幾つか出版された。ちょっとヒステリックかな、というものもあったが、この本はより具体的だ。 周回遅れのトップランナー、島根県で具体的な事例や数字を上げながら、年間1%の人と仕事を取り戻...

地方消滅の増田レポートは衝撃を与えた一方で、いやそんなことない、地方は消滅しない、という本も幾つか出版された。ちょっとヒステリックかな、というものもあったが、この本はより具体的だ。 周回遅れのトップランナー、島根県で具体的な事例や数字を上げながら、年間1%の人と仕事を取り戻せば、消滅はしないのだ、と語る。 「田舎は人口が減っている」というのは、正確に言うと「田舎の都会」の人口が減っていて、「田舎の田舎」はむしろ若年層の人口が増えていたりする。海士町の「ないものはない」というのは、ないものねだりをするな、という意味と、人が生きていくうえで大切なものはみんなある、という意味でもある。 増田レポートは、ざっくりいうと田舎の田舎は諦めて、田舎の都会をミニ東京にして集中しよう、ということだと理解している。だが本書を読めば、田舎の都会こそ廃れているものの、田舎の田舎はどれだけ魅力を創生できているかがわかる。 けれど、慌てて社会を変えるのはよくない、年1%ずつだ、という提言だ。1%ぐらいなら、なんとか出来るのでは、という気持ちでいこう、と。 全体的に明るい本でヒステリックでもないが、すごーく面白い、というつくりでもない。何しろ具体的なのだ。過疎発祥の地、島根が二周目の好スタートを切っている。田舎の都会に住む身としては、なんとも複雑な心境だ…。

Posted byブクログ