国語科授業づくりの深層 の商品レビュー
国語、なかでも文学について、二人の教師が熱く語る。 国語を教えるってどういうことだろう?と悩んで悩んで、まだまだ答えが出てきません。 教員として働く前は、言葉の力をつけるもの、というふうに考えていました。 ですが、教え始めて、いろんな壁にぶつかり、文学を教えることの意味まで問い...
国語、なかでも文学について、二人の教師が熱く語る。 国語を教えるってどういうことだろう?と悩んで悩んで、まだまだ答えが出てきません。 教員として働く前は、言葉の力をつけるもの、というふうに考えていました。 ですが、教え始めて、いろんな壁にぶつかり、文学を教えることの意味まで問い始めたとき、言葉のあり方を教える以上の何かが必要だと感じ始めました。 上手く表現できるようにさせる、思考力を高めさせる、じゃあ、文学ってどういう役割なんだろう?と。 この本を読んでいるうちに、その答えが少し見えたような気がしました。 文学の中にある毒を感じさせる。 言葉の細かいディティールにこだわる。 言葉に対する姿勢を教えるというのが、国語という教科の一つの役割なのかもしれない。 そして、作者が描こうとしているものを客観的に文から捉えるようになるには、細かいディティールに目を配る姿勢が必ず必要なのだと。 そのためには、教員が自分の教える教材に対して、細部まで気を配って教材研究する必要がある。 具体的な教材研究の方法も書かれています。 一人の国語教員として、どのような考えを抱くべきか、ということを考えさせる内容でした。
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