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新・観光立国論 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/06/07

(2015/9/1) podcastサードプレイスを通じて、寺島実郎という方の日本を見る目、分析する目の素晴らしさを感じている。 特に「視座」という言葉は素敵だ。 しっかり日本を見つめている、と感じる。 その寺島氏の新著。 日本の状況を分析し、その中から日本の方向性を示す。 2泊...

(2015/9/1) podcastサードプレイスを通じて、寺島実郎という方の日本を見る目、分析する目の素晴らしさを感じている。 特に「視座」という言葉は素敵だ。 しっかり日本を見つめている、と感じる。 その寺島氏の新著。 日本の状況を分析し、その中から日本の方向性を示す。 2泊3日の観光ではないもっと中身の濃い観光をしてもらえるよう訴えている。 避けがたい少子高齢化、アジアで一人当たりGDPでシンガポールや香港に抜かれる日本。 人口は増えた分戻るだけのようだが、実態は老人だらけになる日本。 そのあたりの分析から入って、日本が観光立国する方向性を打ち出している。 移動することで人が学ぶことはたくさんある。 成熟する日本、観光資源の多い日本が乗らない手はないのだ。

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2021/12/16

人口減と高齢化へ向けて異次元のように進行する日本は、モノづくり国家を超えてサービス産業の高度化を図らねばならない。その中核は観光産業の隆盛である。これがこの本の主旨である。 資料編の充実も特徴である。この本は「観光」を巡る発想のヒント集でもある。 ここでは、世界と日本を巡る事実...

人口減と高齢化へ向けて異次元のように進行する日本は、モノづくり国家を超えてサービス産業の高度化を図らねばならない。その中核は観光産業の隆盛である。これがこの本の主旨である。 資料編の充実も特徴である。この本は「観光」を巡る発想のヒント集でもある。 ここでは、世界と日本を巡る事実や数字ではなく、観光を「思想」としてとらえるキーワードをを抜き出してみたい。 移動と交流という思想。人類は移動によって進化してきた。グレートジャーニー。適者生存。移動は人間を賢くする。刺激を受けて知恵がついていく。移動と交流によって自分を磨き、眼を開き、世界観を進化させる。移動は消費を促す。 創造的観光。変化とドイドキ感。聖地巡礼。宗教的寛容さ。古今東西の文化の混合。安全と治安。クールジャパン。歴史意識を広げる旅。インダストリアルツーリズム。幸福探究ツーリズム。創造的な物語。体系。 4つの課題:国際収支の天井(脱工業化社会。リーディング産業。食とエネルギーの外部依存の低下。工業生産力モデルの限界。日本の貧困(中間層の没落。行動と学びの欠如。)、異次元の少子高齢化の進行(人口減少化のビジネスモデル。コンパクト・ネットワーク。) グローバル化の中で移動と交流によってネットワークを形成し豊かになっていく。移動は活力をもたらし、人間を賢くする。進化の鍵は驚きを覚える力。気づき。二地域居住。非日常生活の体験と追及。解放感の中で驚きの発見による進化。驚きとはつながりを理解する知性。歴史と空間と物事のつながり。時間軸と空間軸。相関関係と相互依存関係。外は広く、内は広い。 立体的な相関。ダイナミックで立体的なクラスター。統合と総合。ビッグデータ時代。サービス・エンターテイメント産業。異なる地域を結び、歴史を掘り下げていく。付加価値。 移動と交流という思想(移動と交流は人間を賢くし活力をもたらす)。驚きを覚える力。旅の遺伝子。移動と交流(観光)による経済の活性化。二地域居住などの多様なライフスタイル。観光と定住の中間形態。

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2018/09/06

シンクタンクの出す本としてはトップレベルのものであろうが、結局何をすべきかという理論と実践の乖離が大きいのは否めない。

Posted byブクログ

2015/07/23

「2015年上半期に読んだ本の中で、ベストの1冊は?」と聞かれれば、木下斉氏の「稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則」(NHK出版)と本書、どちらを選ぶか正直、迷ってしまう。 なぜ、日本は、観光立国を目指すようになったのか。その理由として、産業構造の変化(モノづく...

「2015年上半期に読んだ本の中で、ベストの1冊は?」と聞かれれば、木下斉氏の「稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則」(NHK出版)と本書、どちらを選ぶか正直、迷ってしまう。 なぜ、日本は、観光立国を目指すようになったのか。その理由として、産業構造の変化(モノづくりからサービス業への転換)や少子高齢化など、我が国が抱える様々な課題を解決する「切り札」として、注目されているからである。 この「観光立国」という考え方は、「サービス産業の高度化」を目指している。 著者が言うとおり、日本には、クラシックなものとモダンなものが混在している。それは、何も都心部や古都京都に限ったものではない。 地方には、数多くの魅力ある資源があり、それを発掘し、創生していく。 これにより、地方雇用者の給与も上昇し、モノづくり全盛期の給与水準まで持っていくことが可能となる。これが「サービス産業の高度化」だ。 私たちは、自分たちの住む地域に値する魅力をはっきり示し、創造力と統合力を結集し、真のIR(統合型リゾート)戦略を立てなければならないことを、本書は教えてくれた。 主として本書は、行政職員やまちづくり関係者をはじめ、地域を愛する住民すべての皆さんにおすすめしたい。

Posted byブクログ