夢野久作全集(1) の商品レビュー
夢野久作の作品はドグラ・マグラは読了していたので短編が沢山あるということで思わず手にした一冊。 瓶詰の地獄は言わずもがな惹き込まれる作品であったが個人的に「いなか、の、じけん」の作品に惹き込まれた。 元々が短編として出されているはずの作品集であるにも関わらず表題に対して更に短編...
夢野久作の作品はドグラ・マグラは読了していたので短編が沢山あるということで思わず手にした一冊。 瓶詰の地獄は言わずもがな惹き込まれる作品であったが個人的に「いなか、の、じけん」の作品に惹き込まれた。 元々が短編として出されているはずの作品集であるにも関わらず表題に対して更に短編の話が綴られている。 一頁程しかないのではないかという作品もあり、短いながらも夢野久作の世界観に浸れる内容の濃密さに読み進める手が止まりませんでした。
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あやかしの鼓/夫人探索/いなか、の、じけん/人の顔/死後の恋/瓶詰の地獄/涙のアリバイ/押絵の奇蹟/微笑/支那米の袋/鉄槌/空を飛ぶパラソル/復讐/卵/童貞/一足お先に/冗談に殺す/霊感
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読んだのは4巻『ドグラ・マグラ』。「日本異端文学史上・三大奇書の一」の名に相応しい上級者向けな作品でした。余談だけど萩尾望都のマンガ「マージナル」に類似の視点?
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『いなか、の、じけん』は傑作。ありふれた日常の中の歪が面白くって怖い。むしろその歪を孕んでいるのが日常なのかもしれない。 普通のひとが一番怖い、というのはすごく現代的。だからか今読んでも全然新しい。 タイトルのつけ方は秀逸だと思う。好き。
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