美雨13歳のしあわせレシピ の商品レビュー
表紙はふんわりほんわかとした感じだが、内容はなかなかどうして、今時の中学生や家庭の悩みがかなり盛り込まれている。 美雨は、6月生まれ。ピアノ教室を開いている大好きなお母さんが名付けてくれた。しかし、中学入学二カ月後に、そのお母さんが家出をしてしまう。 普段あまり話すことのない、...
表紙はふんわりほんわかとした感じだが、内容はなかなかどうして、今時の中学生や家庭の悩みがかなり盛り込まれている。 美雨は、6月生まれ。ピアノ教室を開いている大好きなお母さんが名付けてくれた。しかし、中学入学二カ月後に、そのお母さんが家出をしてしまう。 普段あまり話すことのない、お父さんと二人の生活が始まった。ぎこちない対話を通して段々とお父さんとの距離が縮まり、どうしてお母さんが出て行ってしまったのかも分かるようになる美雨。 お父さんはお母さんにピアノの先生を続けて欲しかった。 お母さんはお父さんに料理人の道を諦めて欲しくなかった。 まるで「賢者の贈り物」のすれ違いのような両親の仲を、少し大人になった美雨がなんとかしようと立ち上がる。 学校のクラスでは、お互いよく知らない内にできてしまった女子グループの中で、居心地の悪さを感じながらも流されてしまう美雨。そしてあるきっかけから、本当に仲良くなりたい人、守りたい友情に目覚める。 こう書いてしまうと、お決まりな感じなのだが、普段目立たない美雨の心情がよく分かる。意地悪をしてしまう子にもその子なりの心理があったことも書かれていて良かった。
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「気持ちを伝える」 簡単なようでサボってしまいがちなその大切さを改めて考えた。 悩み多き中学生に贈りたい一冊。
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第2章まで、主人公の美雨ちゃんがうじうじぐちぐちしていて気に入らず、読むのをやめようかと思った。 でも、お父さんがなかなか面白く、朴訥ながらも芯が通っていてかっこよかったので先を読み進めることができた。 家族も友達も、よく知っているつもりでも、本当はよく知らないのかもしれない...
第2章まで、主人公の美雨ちゃんがうじうじぐちぐちしていて気に入らず、読むのをやめようかと思った。 でも、お父さんがなかなか面白く、朴訥ながらも芯が通っていてかっこよかったので先を読み進めることができた。 家族も友達も、よく知っているつもりでも、本当はよく知らないのかもしれない。 ちゃんとコミュニケーションがとれているかしら。 自分に余裕がなければ誰かのことを気にかけてあげられないのかもしれない…。 そんなことを思いました。 普段の暮らしの中で見過ごしてしまいそうな誰かとのつながりって実はすごく大切なことなんだよって気付かせてくれるような本でした。
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