シベリア抑留 の商品レビュー
『硫黄島上陸』からの流れで読みました。シベリア抑留関係は、栗原俊雄『シベリア抑留』に続き2冊目です。 筆者は、生還者の証言・手記、ソ連の公文書・記録などの資料を丹念に読み取り、このシベリア抑留がいかに不当で残酷なものであったか、暴虐ソ連への怒りを抑えることなく述べています。また、...
『硫黄島上陸』からの流れで読みました。シベリア抑留関係は、栗原俊雄『シベリア抑留』に続き2冊目です。 筆者は、生還者の証言・手記、ソ連の公文書・記録などの資料を丹念に読み取り、このシベリア抑留がいかに不当で残酷なものであったか、暴虐ソ連への怒りを抑えることなく述べています。また、ソ連(ロシア)、アメリカに対する日本の弱腰外交を批判しています。 私の祖父が抑留されていたケーメロヴォ州アンジェルカには401名の収容者がいて、116人の死亡者がいたことがわかりました。かなり高い死亡率の収容所から生還した祖父は大変運が良かったのでしょう。 現在、ウクライナに侵攻しているロシアがやっていることは、第二次世界大戦中、戦後と大きく変わっていないのかもしれません。シベリア抑留の悲劇から得られる教訓は、現代においても生きていると感じました。
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著者の長勢了治は北海道美瑛町〈びえいちょう〉生まれ。北大を卒業後、サラリーマンとなり退職してからロシア極東大学函館校でロシア語を学んだ人物。その後シベリア抑留研究者として現在に至る。『シベリア抑留全史』(原書房、2013年)は日露双方の厖大な資料に基づき、抑留の実態を検証した労作...
著者の長勢了治は北海道美瑛町〈びえいちょう〉生まれ。北大を卒業後、サラリーマンとなり退職してからロシア極東大学函館校でロシア語を学んだ人物。その後シベリア抑留研究者として現在に至る。『シベリア抑留全史』(原書房、2013年)は日露双方の厖大な資料に基づき、抑留の実態を検証した労作で決定版といってよいだろう。それを一般向けに著したのが本書である。 https://sessendo.blogspot.com/2019/12/blog-post_26.html
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161224 中央図書館 シベリアに抑留され、ソ連兵の暴虐およびソ連の強制労働と思想教育の犠牲になった人々の記録を丹念にまとめた。胸が痛む。共産主義が人間集団と社会利益に及ぼす負の効果は、物凄い。
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