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赦す人 団鬼六伝 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2021/04/10

2019年4月18日、読み始め。 今までは、鬼六を”きろく”と読んでいたが、この本では、”おにろく”と読んでいる。 そこでウィキペディアで調べると、「本人の弁によると“鬼六”の読みは、“おにろく”でも“きろく”でもどちらでも構わないとのこと。」 63頁まで読んで、返却。

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2016/07/02

SM官能小説の大家である団鬼六の人物伝。団鬼六の著作はエロも非エロも読んだことはないが、彼の人生程には驚きはないと思うくらい波乱万丈。作者が対象者の崇拝者になってしまっているのは×。愛憎ある人の方が、愛が深い。

Posted byブクログ

2016/03/30

 一日に何人もの人が死んでいるのに、日常を生きていて人の死に様に出会うことはめったに無い。今回小池重明に続いて、この団鬼六伝を読み、人が死ぬということ、そして病気について考える機会を得ることが出来た。生死の境を彷徨うような経験をした人はより、前向きに人生を生きられるというが、そう...

 一日に何人もの人が死んでいるのに、日常を生きていて人の死に様に出会うことはめったに無い。今回小池重明に続いて、この団鬼六伝を読み、人が死ぬということ、そして病気について考える機会を得ることが出来た。生死の境を彷徨うような経験をした人はより、前向きに人生を生きられるというが、そういった稀有な経験をすることはできないし、しようと思ってできるものでもないと思う。やはり健康に生きている間に、より密度の濃い生を実感するがため、死を意識しようとすることは愚行なのだろう。少なからずできることといえばこういった人の死にまつわる物語を読み、少しでも死を身近に感じることぐらいだ。  人工透析をして生きながらえるくらいなら、残された時間を太く短く生きようと言う生き様は大いに理解できる考え方である。しかし、「一期は夢よ、ただ狂え」という言葉を信条に生きている人間でさえ、最終的には医者のいうことを聞いて、「死んでしまえば全て終わり、生きているということ自体に幸せになる可能性がある」という論理に納得するというのはこれまたわからんでもない。つまるところ、アウトローであるが、それになりきれておらず、勤め人になって真面目くさって働くのを馬鹿らしいと見下しつつも、どこかそれに徹しきれないという点が、団鬼六の魅力であり、親近感を感じずにはいられない人間味だと感じた。  死の直前に関東大震災が起き、その直後に団鬼六は屋形船で宴会を開いたエピソードが載っている。自分はその時海外に住んでいたため、日本全体の自粛ムードを肌で感じていないのだが、こういう時だからこそ人生を楽しまなくてはならないという鬼六の考え方は納得できるものがある。そしてそれは死んだ人間と生きている人間の関係性にも似ているように思う。生きている人間はやるべきことをやるべきなのではなく、やりたいことを探してやるだけなのだろう。

Posted byブクログ

2016/03/28

これまではどうしても「小池重明を書いた人」 以上のイメージしかなかったのだが、 これを機にほかの著作も読んでみようかと思うくらい、 興味がわいた。

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