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ドゥルーズ・コレクション(Ⅰ) の商品レビュー

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2016/12/28

本書はドゥルーズの小テクストを編んだアンソロジーで、多方面にわたる様々な発言が収められており、なかなか楽しい。難解なところもあるが、それはそれとして、刺激的な「ドゥルーズ的な知の角度」を味わえて面白い。 特にベルクソン、ルソー、ヒュームに関する文章が興味深く、これらを読んで彼らの...

本書はドゥルーズの小テクストを編んだアンソロジーで、多方面にわたる様々な発言が収められており、なかなか楽しい。難解なところもあるが、それはそれとして、刺激的な「ドゥルーズ的な知の角度」を味わえて面白い。 特にベルクソン、ルソー、ヒュームに関する文章が興味深く、これらを読んで彼らの古典的著作を再読したくなった。 また、最後の方に収められているニーチェについての文章は、そのままドゥルーズを読み解く鍵にもなっているように感じた。このニーチェ理解が、ドゥルーズ思想の出発点になっているように思えたのだ。 つまみ食い的に楽しめるアンソロジーだが、やはりドゥルーズ哲学を追うなら、もっと長い「主要著作」を読むべきなのだろう。まだ読んでないのが幾つかあるので。 ドゥルーズを本格的に研究するような気は全くないが、この楽しい「ポップ哲学」を読むことは、やはり知的な喜びをもたらしてくれるだろう。

Posted byブクログ

2015/05/19

ドゥルーズ没後20年を期してその思考集成『無人島』『狂人の二つの体制』から重要テクストをテーマ別に編んだアンソロジー刊行開始。1には思考の軌跡と哲学をめぐる論考・エッセイを収録。

Posted byブクログ