透明の棋士 の商品レビュー
「読む将棋」の素晴らしさを教えてくれる1冊。 将棋が指せなくても、棋士たちのドラマや勝負への情熱に胸が熱くなること間違いなし。 プロ棋士ってかなり特別な世界だと思いますが、あの特殊でシビアな世界で生きている人たちのドキュメンタリーが、著者の北野さんの熱い文章で綴られています。 も...
「読む将棋」の素晴らしさを教えてくれる1冊。 将棋が指せなくても、棋士たちのドラマや勝負への情熱に胸が熱くなること間違いなし。 プロ棋士ってかなり特別な世界だと思いますが、あの特殊でシビアな世界で生きている人たちのドキュメンタリーが、著者の北野さんの熱い文章で綴られています。 もとの連載タイトル通り、「いささか私的すぎる」、たまに「詩的過ぎる」部分がありますが、それがまた良いのです。 「コーヒーと1冊」シリーズということで1時間程度で読み切れることを想定して作られていますが、コーヒーをお供に何度でも読み返したくなります。
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Webでの連載が好きで、本になったと知って手に取った。 記者である著者が棋士の姿を書く。短い文章で短い時間を切り取って、けれど深いところまで見える気がする。 私は将棋を知らない。子供の頃に父親に駒の動きを習いはしたけれど、負けてばかりだし色々と考えることを楽しいと感じられず遠ざか...
Webでの連載が好きで、本になったと知って手に取った。 記者である著者が棋士の姿を書く。短い文章で短い時間を切り取って、けれど深いところまで見える気がする。 私は将棋を知らない。子供の頃に父親に駒の動きを習いはしたけれど、負けてばかりだし色々と考えることを楽しいと感じられず遠ざかった。 だから、文中に出てくる手の意味は分からない。タイトルなどの位置づけも凄さも分からない。羽生さんは有名だから知っているけれど、名前だけだ。 そんな私でも、読み進めると溜め息が出る。涙が滲む。 こんな人達が居てくれるのは嬉しいと思う。 分からない世界だから、この本で触れられて有り難い。 文章はほぼWebで既読だけれど、手で頁をめくることに意味のある本だ。 サイズ感からいくと値段は少し高く感じたが、書店で手に取り買うことが嬉しい本だ。 表紙の紙の質感と、本文の紙の角が丸くなっているところなど柔らかくて素敵な本。
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