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経済学がわかる の商品レビュー

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2018/11/17

「学問がわかる。」シリーズの第一巻です。経済学の諸分野についての解説のほか、岩井克人、岩田規久男、中谷巌、野口悠紀雄、松原隆一郎、竹中平蔵、高橋洋児といった、現在もさまざまなメディアで活躍している研究者たちがそれぞれの観点から経済学という学問のおもしろさを語っています。また、佐伯...

「学問がわかる。」シリーズの第一巻です。経済学の諸分野についての解説のほか、岩井克人、岩田規久男、中谷巌、野口悠紀雄、松原隆一郎、竹中平蔵、高橋洋児といった、現在もさまざまなメディアで活躍している研究者たちがそれぞれの観点から経済学という学問のおもしろさを語っています。また、佐伯啓思による、社会学としての経済学のあり方についての批判的なエッセイもあって、多様な観点から経済学という学問を映し出そうとしているということができるように思います。 本シリーズの多くに簡便なキーワード解説が収められていますが、本書では「入門者のための経済学用語物語」という、エッセイ形式で経済学のキーワードを説明している文章が含まれています。 そのほか、政・財・官の各界に多くの人材を送り込んだ慶応大学と一橋大学の経済学部・商学部を比較した、エッセイもあります。日本における経済学受容史といったようなアカデミックな関心にもとづくものではなく、「慶応には二代目、三代目が多く、一橋大は徒手空拳で成り上がっていくのが多いようだ」といった、ジャーナリスティックな観点から書かれたエッセイで、ムックならではの記事だという気がします。

Posted byブクログ

2016/05/14

1990年代~2000年代初頭に賭けて刊行された「AERAムック わかるシリーズ」の第1巻。折に触れて何度も何度も読み返しているが、読むたびに新しい知見を得られる本はそうそうない。この本はそんな一冊である。そして何度読み返しても最初に来る感想は「経済って、やっぱりわかりにくい」と...

1990年代~2000年代初頭に賭けて刊行された「AERAムック わかるシリーズ」の第1巻。折に触れて何度も何度も読み返しているが、読むたびに新しい知見を得られる本はそうそうない。この本はそんな一冊である。そして何度読み返しても最初に来る感想は「経済って、やっぱりわかりにくい」ということ。わかりにくいのも当然、現代経済学で頻繁に使われている言葉の大部分は、物理学で使われる用語が多いのだそうだ。そう考えれば現代経済の理論の多くも、物理と密接な関係がある数学の理論を使って分析される事象が多いことに納得できるだろう。こうなると経済学は「文系」?それとも「理系」?いいえ「文系」も「理系」もどちらからでもアプローチが可能な、立派な学際学であると考えただけでも、どこか胸がわくわくしませんか?今から20年前の第一線の経済学者が何を考えていたかを知りたい人にはお勧めしたい。もっともこの一冊で「経済学がわかる」ようにはならないのがつらいが(苦笑)

Posted byブクログ