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物語 イギリスの歴史(上) の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2020/10/08

ユーラシア大陸東西のそれぞれの端にある日本と英国。16世紀までの歴史の中で大陸からの様々な流入があった後者は国際色に富み、日本と異なるのは当然かなと思った。 聖職者イコール宗教(キリスト業務)のみという印象があったけど、かの昔は唯一ラテン語を使えた存在で政治の中心的役割であったと...

ユーラシア大陸東西のそれぞれの端にある日本と英国。16世紀までの歴史の中で大陸からの様々な流入があった後者は国際色に富み、日本と異なるのは当然かなと思った。 聖職者イコール宗教(キリスト業務)のみという印象があったけど、かの昔は唯一ラテン語を使えた存在で政治の中心的役割であったと知ると、欧州諸国における宗教のプレゼンスの大きさを納得できた。さらには英国では庶民の勢力が増し、議会政治が進んでいった。 世界史で離婚ばかりしていた英国王がいたなぁーというのも思い出し懐かしい気持ちになったけど、それもテューダー朝の安泰のためとなると少し見方が変わった(それでもひどいけど)

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2020/05/08

英国の通史で王権と議会の関係性が中心に描かれている。 上巻はイングランドの成立からエリザベス1世の治世まで 物語と作品名についている割に淡々と語られすぎかも。

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2019/06/13

やはりこの手の本はじっくり読まないと誰が誰だかわからなくなる。人物像の定説と新説が丁寧に解説されていて面白い。全体的な評価は、下巻読了後に。

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2018/06/02

「王権と議会」がキーワード。 本書においては1707年5月1日にイングランドとスコットランドが「合邦」し、「グレート・ブリテン連合王国」を形成して以降のこの国を「イギリス」と呼ぶ。

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2018/01/05

読みやすいですが、奥深い記述という感じではないです。スタンダードに流れを掴みたいのであればおすすめ。

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2016/07/19

古代からエリザベスⅠ世まで。 ノルマンからアンジューまでの王の即位を臣下が承認し、王は見返りとして臣下の権益を承認するってのは、基本的に孝徳朝の頃に似ている気がした。 ただ、征服王朝で大陸に介入し続けたことが、同じ島国の発展で違うところか。

Posted byブクログ

2016/06/10

[バランス、バランス、バランス]多くの人を惹きつけるイギリスの歴史を、「王権と議会」という概念をキーワードに読み解いていく作品。なぜイギリスで議会制度が発展したのか、なぜイギリスは世界の海を統べる大国になったのかといった疑問に答えるための糧を与えてくれる一冊でもあります。著者は、...

[バランス、バランス、バランス]多くの人を惹きつけるイギリスの歴史を、「王権と議会」という概念をキーワードに読み解いていく作品。なぜイギリスで議会制度が発展したのか、なぜイギリスは世界の海を統べる大国になったのかといった疑問に答えるための糧を与えてくれる一冊でもあります。著者は、オックスフォード大学にも留学され、イギリス政治外交史を専門とする君塚直隆。 ときに複雑に見えてしまうイギリスの歴史を、極めてわかりやすく俯瞰してくれているため、大まかな全体像を頭に入れたい人にとっては打ってつけの概説書です。参考文献や映画一覧も充実しているため、本著を頼りとしながらイギリスに関しての知識や見方を深めていくことができるかと。 〜「王権と議会」に基礎を置いたイギリス政治のあり方が未来永劫続くかどうかはわからない。しかしこれまでの一〇〇〇年以上にわたる歴史のなかで、エリザベス2世の言葉にもあるように、この二つが時には協力し、時には敵対しながら、この国を支えてきたのは紛れもない事実である。〜 君塚氏の絶妙な距離感を伴うイギリス愛が感じられるのも☆5つ (注:本レビューは上下巻を通してのものです。)

Posted byブクログ

2016/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【157冊目】上下巻合わせて読みました。イギリスの通史をおさらいすることが出来てよかった。それにしても、「英国王のスピーチ」のジョージ6世が、現在のエリザベス2世のお父上ってすごいことだな……そして、現女王の祖父がジョージ5世で第一次世界大戦のときの王様。 上巻は大陸ノルマンディー地域への進出と後退の歴史、下巻は王権と議会の関係が制度化されていく歴史という印象。

Posted byブクログ

2015/12/01

イギリスの歴史について、古代からテューダー朝のエリザベス1世に至るまで、物語として時系列に把握できるように書かれています。イギリスに元々いた民族と移住してきたアングロサクソン、グレートブリテンという一つの島ではなく、フランスの北部やアイルランド、スコットランドとの、領土の争いや駆...

イギリスの歴史について、古代からテューダー朝のエリザベス1世に至るまで、物語として時系列に把握できるように書かれています。イギリスに元々いた民族と移住してきたアングロサクソン、グレートブリテンという一つの島ではなく、フランスの北部やアイルランド、スコットランドとの、領土の争いや駆け引きがあり、それにどのように対応して今のイギリスが出来上がってきたのか、とても面白く理解することができました。イギリス議会がどのように出来上がってきたのかについても丁寧に理解することができました。 無能な王や、問題のある王、その危機がうまいこと有能な王によって乗り越えられる。国内は内乱や簒奪があり平穏ではないのですが、そのような危機の中で諸外国に滅ぼされるようなことがなかったのは奇跡的とも思えました。歴代の王たちが、婚姻関係を重要視し、そのおかげで周辺にも血縁関係を作っていたからだと思います。その極めつきとして、この上巻最終に出てくるエリザベス1世の治世には、ただ感動しました。

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2015/07/14

イギリスの歴史に関する本はこれまで何冊か読んだが、野蛮でダイナミックなイギリスや周辺国の歴史に興味は尽きない。 ただ、新書の割には少し盛り込みすぎではないかと思う。中公新書らしいといえばそれまでだが、もう少しざっくり読める方が良いかも。

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