1,800円以上の注文で送料無料

無印良品のデザイン の商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/10/23

生活の「基本」と「普遍」を示し続ける MUJI 。「これがいい」ではなく、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現すること。最適な素材と製法、そして形。最も賢い低価格帯。B to C ではなく B with C

Posted byブクログ

2020/09/27

想像以上に良かった。無印良品のイメージが長年の間に変わったことに興味があり、読んでみた。 実家近くの西友の中に、物心ついた時既に無印良品が入っていた。小学生中学生位までは幼かったのもあり「地味だなぁ」「(母親に連れられて行って)つまらないなぁ」という感じだった(今も子供の趣味では...

想像以上に良かった。無印良品のイメージが長年の間に変わったことに興味があり、読んでみた。 実家近くの西友の中に、物心ついた時既に無印良品が入っていた。小学生中学生位までは幼かったのもあり「地味だなぁ」「(母親に連れられて行って)つまらないなぁ」という感じだった(今も子供の趣味ではないかもしれないけど)。しかし、大人になって気付いた時には洗練された印象にいつの間にか変化していたし、家具家電や生活雑貨を購入する店として選ぶようになっていた。 これは自分の趣味の変化だけでなく、西友のPBとして生まれた無印良品が良品計画として独立し、早い段階から経営者とデザイナーが直接繋がり、商品そのものや店舗設計・広告など全てをブレない姿勢で行い挑戦してきたことによるのだとわかった。無印の場合は「ありのままでいる」挑戦。売るためのものを作るのではなく、無印の論理にかなったものだけを扱うこだわり。デザインしていないように見せるデザイン。「これじゃなきゃダメだ」という強い嗜好性も誘う商品づくりではなく、良い意味で「これでいい」と思える理性的な満足感を与える商品づくり。叩き上げの今の会長が、デザインやデザイナーに対する理解が高く信頼も厚いというのも大きな要因。全て「そうだったのか!」ということだらけで、今まで何気なく店舗に寄っていたけど今度から見る目が変わりそう。 今はミニマリズムなど流行っているから不思議でないけど、バブルの時代にもコンセプトがブレなかったのは凄いことだと思う。あと、こんなに世界各地に早くから進出していたのは知らなかったし、「Found MUJI」に対する知識はなかったので知れて良かった。働いたら楽しそうな会社だと思った。 ・キーワード エンプティネス、わびさび、「これでいい」、アノニマス、素のまま、感じ良い暮らし

Posted byブクログ

2019/06/12

無印のデザインの考え方と会社としてのポリシーがよくわかる。 グローバル展開しているのに、デザインはローカル対応していないのにあれだけ評価されているのは素晴らしい。

Posted byブクログ

2017/08/23

無印良品のデザインとデザインフィロソフィーを余すことなくというほどではないにしても語り尽くした本。 リアルに「でいい」という、「唯吾を知る」という立脚点が表れていて素晴らしい。

Posted byブクログ

2017/01/28

借りたもの。 「無印良品」の製品哲学、その実現の過程についてまとめられた本。 モノが売れない時代と言われ、付加価値を付けることで“売れる”モノを生み出していこうとする中で、あえて「これ“で”いい」モノを開発するという無印良品の姿勢。 しかし、その“シンプル”なデザインには妥協を...

借りたもの。 「無印良品」の製品哲学、その実現の過程についてまとめられた本。 モノが売れない時代と言われ、付加価値を付けることで“売れる”モノを生み出していこうとする中で、あえて「これ“で”いい」モノを開発するという無印良品の姿勢。 しかし、その“シンプル”なデザインには妥協を許さないものだった。 白いポリエステル製品と木製のもの、シンプルさで統一されているようでありながら、日常生活で使われる適正価格のもの「ずっといい値」と、若干値がはりながらライフスタイルに潤いを与える「こだわりたいね」という、タイプの異なる製品群に分かれていた。 顧客とのコミュニケーションから“今、必要とされているもの”を見極め、製品開発までのミーティングの中でもブレない徹底した哲学、それでも閉鎖的ではなく外部のデザイナーの力を借りるなど、プロダクションとして素晴らしいと思った。 製品だけでなく、広告展開についても掲載。 細部まで、無印良品は「質」への追及があった。 やまぐちせいこ『無印良品とはじめるミニマリスト生活』( http://booklog.jp/item/1/4046014717 )を読んで、改めて無印良品の良さについて考えたく、この本を手に取った。 無印良品がミニマリストに向いている点――それは、禅の思想にも通じる、無駄なものを省き、本“質”を追及する結果だった。

Posted byブクログ

2016/05/29

・アドバイザリーボード:ブランドコンセプトを維持するために外部のデザイナーで構成された組織。             原研哉、深沢直人ら。 ・商品のあり方は、二極化している。  1.新奇な素材の用法や、目を引く造形で独自性を競う商品群。    ブランドとしての評価を高め、高価格...

・アドバイザリーボード:ブランドコンセプトを維持するために外部のデザイナーで構成された組織。             原研哉、深沢直人ら。 ・商品のあり方は、二極化している。  1.新奇な素材の用法や、目を引く造形で独自性を競う商品群。    ブランドとしての評価を高め、高価格を歓迎するファン層を作り出していく方向  2.極限まで価格を下げていく方向。    もっとも安い素材を使い、生産プロセスをぎりぎりまで簡略化し、労働力の安い国で生産することで生まれる商品群。  無印は、そのどちらもでない。    無駄なプロセスは徹底して省略しますが、豊かな素材や加工技術は吟味して取り入れます。  豊かな低コスト、もっとも賢い価格帯を実現する。 ・無印良品はシンプルですが、価格を安くするだけの簡略化ではありません。  適切な素材と技術を用いて、誰にでも、そして、どこにでも用いることのできる自在性、つまり「見立て」によって無限の可能性を発揮できるもののあり方を目指します。 ・世界で売れる「世界戦略商品」は2つに分かれる。  1つは、「ずっといい値」と呼ぶ商品群で、日常生活に欠かせない商品。適正品質、適正価格がモットー。  1つは、「こだわりたいね」と呼ぶ商品群で、若干値段は高いが、生活に潤いを与え、ライフスタイルを変えていくような商品群。

Posted byブクログ

2015/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目指すのは究極の“これでいい”。 デザインを経営に活かす。 メインデザイナーが社外にいる、ということの効果。 無印良品の商品デザインの話かと思ったら、良品計画という会社そのものの在り方の話だった。 面白い。 ★プロダクトデザイン 月1回のアドバイザリーボードミーティング。 結論は求めない。価値観を共有する場。 実際の開発に着手する前に、まず「どんな商品が求められているのか」を見極める。 オブザベーションを効果的に行うためには、異なる分野の人間がチームを組むことが重要。 デザイナーは視覚化する能力に秀でている。 最後の線まで書き込んで全体像を明確にしたうえで経営者に提言しなければならない。 壁化する家電、残る家電 ⇒壁に近いものほど部屋の一部としてなじむように四角く、人に近いものほど体になじむように丸くなる ★コミュニケーションデザイン エンプティネスという概念。 シンプルとは違う、イマジネーションの共有。 IDEA PARK ⇒顧客とのコミュニケーション、社内での共有 Found MUJI ⇒”世界各地の無印良品”を見つける、その価値観を共有する ⇒顧客、社内スタッフ、店舗スタッフ

Posted byブクログ

2015/06/29

これがいいではなく、これでいい。の理念。 理念を背景にして、社外デザイナーとの定期的ミーティング。本田技研で言うところのワイガヤっぽいミーティング。 顧客情報・国外視察から問題を開発して解決アイデアを提示、それから発売化まで3次の開発会議の仕組み。 問題開発の元となる多岐にわ...

これがいいではなく、これでいい。の理念。 理念を背景にして、社外デザイナーとの定期的ミーティング。本田技研で言うところのワイガヤっぽいミーティング。 顧客情報・国外視察から問題を開発して解決アイデアを提示、それから発売化まで3次の開発会議の仕組み。 問題開発の元となる多岐にわたる顧客データから、開発テーマを挙げるフィルターとなっている社員が2名なのには少し驚きました。 理念を共有して、養った目を持って世界に出てデザインを輸入してプロダクト化を検討する。 理念の共有+審美眼を持つ+社内の仕組みを持つ無印の開発。 社外のプロとの具体的な繋がり方には興味ありますね。

Posted byブクログ

2015/06/12

無印良品の大切にしていること、それを実現するために行っていることが見えてくる本。デザイナーさんよりも、マネジメント層の方に役立つ内容かと思います。 いいことが習慣化されるといい文化が醸成される。 そんな感じがしました。

Posted byブクログ