21世紀の脳科学 の商品レビュー
この本でもデフォルトモードネットワークについては触れている。 やはり著者によって解釈の仕方が違うというのが気になるがやはりDMNについてはまだまだ未知の部分が多いからなのだろう。 「社会認知神経科学」というのは初めて聞きましたがなかなか興味深い学問な気がします。
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情動の源泉とは何かを教えてくれる本である。無意識に他者のココロを読むことに如何に影響を受けているか、人とつながる能力「メンタライジング」から解き明かしたものである。 また、人間を動かすお金以外の原動力を「SCARF」Status/Certainty/Autonomy/Relate...
情動の源泉とは何かを教えてくれる本である。無意識に他者のココロを読むことに如何に影響を受けているか、人とつながる能力「メンタライジング」から解き明かしたものである。 また、人間を動かすお金以外の原動力を「SCARF」Status/Certainty/Autonomy/Relatedness/Fairnessのこともロックの言葉の引用も興味深い。特に公平性の問題は根深い。他者を等しく扱うことの大事さはコミュニティ、グループでの活動では特に大事である。そのためにもメンタライジングで他者の立場を理解した上で行動を選ぶことが必要だ。 いくつかの心理実験が示されているが、それらの異常性も半端ない。そういう無謀とも言える実験が現代の我々の人間関係を司る脳力を解き明かしてくれているのでありがたいのではあるが。 目的を達成する脳力を磨くのも大事だが、社会的な脳力を増やしリーダーシップを養うことが自分を助ける。よく言われることではあるがその基本原理を丁寧に解説したのが本書と言えよう。
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共感とはだれかを助けるという行為につながる複雑なプロセスである。ニーチェも自己感とは本質的に内面的なものではなく、自分という存在の中心を成すものではない捉えていた。
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最近はやりのメンタライジングなど、社会的認知に関する本です。著者はこれからの社会をよくするためには社会的認知が必要であると主張し、つながる、心を読む、調和するという3つの能力が重要であると述べています。著者が体が傷むときの活動する脳の部分と、心が痛むときに活動する脳伸部が同じであ...
最近はやりのメンタライジングなど、社会的認知に関する本です。著者はこれからの社会をよくするためには社会的認知が必要であると主張し、つながる、心を読む、調和するという3つの能力が重要であると述べています。著者が体が傷むときの活動する脳の部分と、心が痛むときに活動する脳伸部が同じであるという実験を行った研究者のようで、様々な研究成果を上げ、自身の主張を裏付けていきます。ただ、研究成果には概ね様々なものがあって、主張に合わないものもありそうだが、話をシンプルにするために、そのあたりが簡略化されているようにも感じた。ただ、著者の主張には納得できるところも多い。今流行りの社会的認知の一般向けの本で、自身が実際の研究者であるためか説得力のある本です。
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