会社を元気にする51の「仕組み」 の商品レビュー
御献本頂きました。 アクロクエストという会社のユニークな取組がざっと51個紹介されており、その内容は実にユニーク。というか、ユニークすぎて、ど日本企業にどっぷりそまった僕の様なサラリーマン人間には実にクラクラくる内容が目白押しでした。 ・MA(全社員会議) ・全社査定(ハッピ...
御献本頂きました。 アクロクエストという会社のユニークな取組がざっと51個紹介されており、その内容は実にユニーク。というか、ユニークすぎて、ど日本企業にどっぷりそまった僕の様なサラリーマン人間には実にクラクラくる内容が目白押しでした。 ・MA(全社員会議) ・全社査定(ハッピー360) なんかはある意味全員で集まれる規模のメリットを活かした手法だと思うし、トップの意思決定までの距離が短いことを活かした「ギブミーバジェット」なんかも凄く想い白い。 ・Acronote ・指示出し、指示受けフレームワーク ・ほうれんそうシート といった、日常業務のフレームワーク化は生産性向上に大きく寄与するだろう。ホウレンソウが大事と言う人は多いが、具体的にホウレンソウをどうすれば良いか教えてくれる上司は意外に少ないのだ。 日本の会社は何故か「仕事は見て盗むもの」的な職人気質的な所があり、特にメモの取り方、ノートの取り方、情報収集の仕方、ドキュメント管理、思考のフレームワークなどは個人技として考えられている節がある。些細な事に見えるかも知れないが、この辺のリテラシ如何で生産性は何倍も変わってしまう。 惜しむらくは、この手の「会社でやってる工夫」に対する評価については、経営者目線からのみ書くのではなく、もっと社員や社外の声も載せていれば良かったんじゃないかなってこと。 正直、この本に書かれている施策が良いことばっかりということはあり得ないと思う。特色ある企業であれば或る程、価値観があわない社員が会社を去る、なんてことは少なくなかったはずなのだ。 何を目的にして、そのために何を諦めたのか。どういった課題があって、どうやって乗り越えたのか。ベストプラクティスよりも、試行錯誤の過程その物に価値がある場合も少なくはない。
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