天璋院篤姫(上) の商品レビュー

宮尾登美子(著者)

2009/10/04

2008年ＮＨＫ大河原作。小学生か中学の頃に読んだのってまさかこれだった？と思ったら、記憶どおりでした（十ウン年前の自分に拍手）！女性は自らの意思と関係なく、政略の道具として嫁いでいく時代。薩摩から将軍の性質として大奥へ、そして幕末の激動…。その中でも背筋を伸ばし、凛と生きる篤姫と女性たちの芯の「強さ」が光る物語です。

2009/10/04

2008年のＮＨＫ大河ドラマ「篤姫」の原作ということで、お正月に読んでみました。歴史ものはふだんあまり読まないので、漢字の多さと言葉遣いの難しさ、登場人物の名前が変わっていくこともあり、読み進むのが大変でした。結婚することが決まっても、さまざまな要因でなかなか結婚できず、結婚したのになかなか旦那さんに会えないところなど切なくなります。それでも「女の道は一本道。引き返すのは恥じ」と強くしなやかに、しゃんと生きている姿は尊敬に値します。

2009/10/07

薩摩島津家の分家に生まれた篤姫は、よい心ばえの学問好きな姫に成長し、藩主斉彬の養女となった。聡明な人柄を見込んだ斉彬は画策の末、篤姫を13代将軍家定の正室として江戸城に送りこんだ。大奥3千人を統べる見事な御台所として、病弱な夫との形ばかりの結婚に耐え、養父の秘命を果たそうと努める篤姫。