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日本のものづくりはMRJでよみがえる! の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2017/10/31

2015年初飛行をしたMRJ。 しかし、未だに 運航がされていない。 実際の引き渡しは、2020年になると言う。 航空機の生産については、空白の7年、YS11の失敗、 親方日の丸的開発の終焉、などなど、MRJがなぜ飛ばないかの 言い訳になっている。 この本でも、同じような論旨であ...

2015年初飛行をしたMRJ。 しかし、未だに 運航がされていない。 実際の引き渡しは、2020年になると言う。 航空機の生産については、空白の7年、YS11の失敗、 親方日の丸的開発の終焉、などなど、MRJがなぜ飛ばないかの 言い訳になっている。 この本でも、同じような論旨であるが、 MRJは飛ぶと言う期待の上に、成り立たせているのは、仕方がないか。 失敗は、あきらめないことだと言えば、まだ継続中だからだ。 2017年3月期には 500億円余の赤字決算となっているだけなのだ。 このような、債務超過の会社が、どう資金調達ができるのか、 心配であるが、天下のミツビシだから、やるでしょうね。 というか、やらないとかっこわるいね。 MRJの先端的な技術、スタイリッシュなデザイン、燃費性、居住性に優れている。 今後将来的にもリジョーナルジェットの市場は伸び、需要が大きい。 日本の技術は、ボリュームゾーンの戦略では立ち行かなくなり、 高品質を認めるべき市場ではじめて意味を持っている。 素材の開発、飛行機用のCFRPは 東レの独占的な市場に。 高度であれば、職人技が生きてくる。 デジタル化、そして 非破壊検査技術などで 更に発展するだろう という楽観性がある。神戸製鋼や日産、スバルなどの不祥事を 引き起こしている日本の状況は、欠落されている。 日本の完璧主義はいたるところで、崩壊しているが、 「完璧」ということが、何よりも大切なのである。 航空機をつくれば、日本の企業が発展するというあまい幻想が MRJが飛ばないので、 延期すると言う大きな失敗の原因かもしれない。

Posted byブクログ

2016/01/02

初飛行のニュースを見て。MRJを取り巻く産業の構造や技術的なレベルについて把握できた。著者の指摘する製品技術の不足が、MRJの開発において一体化などを手掛ける中で改善されていくといい。

Posted byブクログ

2015/09/04

MRJには地元として少なからず関心があり、読んでみました。 当然ですが航空機はパーツの安全性を重視するもので、オーバースペックとも言えるべき品質重視の日本の物作りには合致しているという見方は、私にはなかったですなぁ。 正直なところ、航空機市場はは数社の寡占状態であり、そんな中に...

MRJには地元として少なからず関心があり、読んでみました。 当然ですが航空機はパーツの安全性を重視するもので、オーバースペックとも言えるべき品質重視の日本の物作りには合致しているという見方は、私にはなかったですなぁ。 正直なところ、航空機市場はは数社の寡占状態であり、そんな中に日本のメーカーが入っていけるのかという不安も多いのですが、これまでに部品を供給しているという実績から、決して絵に描いた餅ではないような感じもします。 ただ日本の物作り技術を礼賛するだけではなく、日本の弱いところやアキレス腱であるところもきちんと説明し、強みと弱みを持ちながらも、期待を持たせられると思います。 経済的効果や技術的効果なんてのもありますけど、個人的には、MRJには早く空を飛ぶところを見てみたいと思うし、日本の物作り自体がより高みに上がっていくことも期待しています。

Posted byブクログ