世直し小町りんりん の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
時代小説なのにとっても読みやすい話でした。 お蝶の兄のお嫁さんなので義姉さんの沙十とのコンビで 頼まれ事を解決して行くんだけど 最初は登場人物のほとんど怪しいのびっくり でもまさかの・・・って展開なんだけどそれもまた裏があったかって ほとんどの登場人物に隠し事があるんだけど、テンポも良く進んで行きとっても面白かった。
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最初は、義理の美人姉妹が、身近で起きた事件を解決するお話でした。しかし、そのうちなにやらキナ臭い話が出てきて・・・。 お蝶ちゃんは、「粋」なのではなく、ただの「じゃじゃ馬」なのでは、と思った。陣内さんが小言を言いたくなるのも理解できる。
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男性作家の描くものと女性作家の描く時代物はこんなにも違うのか。そして西條奈加さんの世界はなんと心地よいことよ。なぜこんなに引き込まれるのか分からない。不思議だ。私は小説はエンターテインメントだと思っている。だからミステリーや大活劇が大好き。そんな自分が西條奈加さんのふんわりした柔...
男性作家の描くものと女性作家の描く時代物はこんなにも違うのか。そして西條奈加さんの世界はなんと心地よいことよ。なぜこんなに引き込まれるのか分からない。不思議だ。私は小説はエンターテインメントだと思っている。だからミステリーや大活劇が大好き。そんな自分が西條奈加さんのふんわりした柔らかい文章に引き込まれるのが不思議なのだ。 月村了衛さんの怜悧でハードボイルドな作品をワクワクしながら読了し、魂が疲れ切った後に読む西條奈加さんの作品は、荒野からやっと帰ってきた我が家という感じがする。 今回は「世直し小町りんりん」ということで、結構なミステリーでもあったが、全編を覆うそこはかとない暖かさは充満していた。いいなぁ、このオアシス感。
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+++ 長唄の師匠であるお蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の沙十はたおやかな色白美人で観音のたたずまい。人呼んで“弁天観音”美人姉妹は、頼まれ事を抜群の機知で解決していく。にぎやかな日々の裏で、お蝶を狙う影が大きく動き始める。凛とした痛快時代小説。 ++...
+++ 長唄の師匠であるお蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の沙十はたおやかな色白美人で観音のたたずまい。人呼んで“弁天観音”美人姉妹は、頼まれ事を抜群の機知で解決していく。にぎやかな日々の裏で、お蝶を狙う影が大きく動き始める。凛とした痛快時代小説。 +++ 出自も気性も正反対のような義姉妹・沙十とお蝶を主人公にした痛快世直し物語。身近なことから大きな企みまで、目のつけどころと度胸と腕で、気持ち好いほど鮮やかに決着をつけてくれる。周りを固める男性陣もなかなかな個性派ぞろい。それこそ身分も立場も全く違えど、お蝶を守るためなら何事も厭わない。だが……。そんな彼らを疑わなければならない事態になり、疑心暗鬼は募るばかり。しかも身に危険も降りかかる始末。誰が味方か誰が敵か。最後までハラハラドキドキさせられる一冊である。
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残り3分の1で?? なんか読んだことあるな? !単行本ん改題して文庫本にしただとぉ!? 続編かと・・・文庫書き下ろしで続編かと・・・
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昨年読んだ『涅槃の雪』で本格的な時代小説の書き手の一人と見直した西條さん。 なんか、読み進むにつれて印象が変化する作品でした。 最初はキャラを立てた軽めの捕り物。八丁堀同心を父に深川芸者を母に持つおきゃんな長唄師匠のお蝶と、母親違いで父の後を継いだ兄の嫁、いつもしとやかな笑顔だが...
昨年読んだ『涅槃の雪』で本格的な時代小説の書き手の一人と見直した西條さん。 なんか、読み進むにつれて印象が変化する作品でした。 最初はキャラを立てた軽めの捕り物。八丁堀同心を父に深川芸者を母に持つおきゃんな長唄師匠のお蝶と、母親違いで父の後を継いだ兄の嫁、いつもしとやかな笑顔だがとんでもない方向音痴の紗十の義姉妹が主人公。 しかし何やら裏に流れる物が見え始めて、世話物として進めながら最終章あたりでその解決に持って行く本格的な時代ものに化けるのかな?と思ったら、真ん中より前あたりで裏が表に変わって結局はアクション性の強いチャンバラ物っぽくなりました。 ま、エンターテインメントとしては十分に楽しめましたが。 単行本時代のタイトルが「朱龍哭く 弁天観音よろず始末記」だったそうですが確かに「よろず始末」では無い。とはいえ、この文庫タイトルも如何なものか。「りんりん」って「凛々」のことなのかなぁ?
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長唄の師匠であるお蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の沙十(さと)はたおやかな色白美人で観音のたたずまい。人呼んで〈弁天観音〉美人姉妹は、頼まれ事を抜群の機知で解決していく。にぎやかな日々の裏で、お蝶を狙う影が大きく動き始める。凛とした痛快時代小説。(『朱...
長唄の師匠であるお蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の沙十(さと)はたおやかな色白美人で観音のたたずまい。人呼んで〈弁天観音〉美人姉妹は、頼まれ事を抜群の機知で解決していく。にぎやかな日々の裏で、お蝶を狙う影が大きく動き始める。凛とした痛快時代小説。(『朱龍く』改題)
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