3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」戦略 の商品レビュー
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3000億円の事業を生み出すシリーズのもう一冊の方を読めばよし、内容はほぼおなじ ◯ビジネスプロデューサー向け人材 ・守りより攻め 守りは本能、攻めは才能。才能の開花には課題を与えてその才能を育むことが大事 by 富士フィルム戸田 ・俺についてこい起業家ではなく、社内外から信頼されてハブになれる ・既存ビジネスで実績を上げて成功してきたエリートが適するわけではない。 三要素 1. 前向きで明るい: 壁を感じさせない 2. 謙虚で素直: 共感を生む 3. 自分の意思がある: 心が折れずに踏ん張れる ・失敗したときにいくら損失が出るかだけ教えてくれ、それだけ見ておくから。 by ダイエー中内さん、事業内容には口を挟まなかった。 ◯法律は変えられる ・社会課題に立脚していて、必要なら意外に早く法改正が行われることもある。 ・陳情ではなくロビイングを行え、アメリカではロビイストは尊敬される存在
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3000億円規模の事業を生む構想は社会的課題の 解決から構想するのが良い。市場規模が大きい のが理由だ。環境エネルギー、ライフサイエンス ヒューマンサイエンスといったジャンルである。 視座を高くし、深く分析をする為の知識、 ファクトを集める。その為にも繋がりを大切にし 業界のカベ...
3000億円規模の事業を生む構想は社会的課題の 解決から構想するのが良い。市場規模が大きい のが理由だ。環境エネルギー、ライフサイエンス ヒューマンサイエンスといったジャンルである。 視座を高くし、深く分析をする為の知識、 ファクトを集める。その為にも繋がりを大切にし 業界のカベを取り外して関わる。 相手目線で付加価値を考える事で連携する事が 出来る。自社においてはトップとKP I値を握る 事で活動しやすくなる。
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「新規事業」の創造を支援するビジネスプロデュース会社、ドリームインキュベータ(DI)が、「構想」から「実行」までの方法論を解説したもの。 冒頭の「日本には大きな事業が生まれていない」のところで、時価総額で「兆円級企業」が日米でどれだけ増えたかを比較している。日本は1990年時点で...
「新規事業」の創造を支援するビジネスプロデュース会社、ドリームインキュベータ(DI)が、「構想」から「実行」までの方法論を解説したもの。 冒頭の「日本には大きな事業が生まれていない」のところで、時価総額で「兆円級企業」が日米でどれだけ増えたかを比較している。日本は1990年時点で54社だったものが、2013年時点で100社に増えたのに対し、アメリカは、28社から426社に増えている。これは衝撃的な差である。こういう事実を踏まえ、事業を立ち上げるなら、「数百億円」「数千億円」の事業とすべきであり、また、その規模を目指すなら、「社会的課題への着目」と「業界の枠組みを超えた発想」が必要であるとしている。 そう言われると、最近考えてきたことは、ここまで大きな視座に立っていなかったと反省するばかりである。 ところで、方法論については、なるほどとは思いつつも、そんなに突飛なことは書かれていなかったように思う。
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事業創造について、大企業向けに何をすればいいかを、著者の経験から書かれた本。やはり社会課題をテーマにするべきというのは、自分の実体験からも理解できる提言だった。また、ロビーング活動の存在をはじめて知った。大企業だからこそできることだし、やるべきだと思った。
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フックと回収エンジンは遠い方が規模が大きくて良い。 連携する企業は、優先順位順に一社ずつ話す。集めて話すのは悪手。形ができて最初の全体ミーティングをするときは探り合いになるため、入念に準備する。 投資回収までのKPIをつくる。ここでのKPIとは、マイルストーンと考えて良さそう。定量的な目標だけでなく、定性的なものもなるべく細かくつくる。
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戦略コンサルティングと事業創造・投資の2軸を事業領域とすることで、業界内で特殊なポジショニングにいるドリーム・インキュベーターが(もっとも近年はコンサルティング色がかなり強くなってきているが)、大企業の新規事業に求められる3,000億円規模にスケールするビジネスを生み出すための方...
戦略コンサルティングと事業創造・投資の2軸を事業領域とすることで、業界内で特殊なポジショニングにいるドリーム・インキュベーターが(もっとも近年はコンサルティング色がかなり強くなってきているが)、大企業の新規事業に求められる3,000億円規模にスケールするビジネスを生み出すための方法論を解説する一冊。 スタートアップによる事業創造とは異なり、大企業の事業創造においては、事業のスケール性を求める点からも社会課題から発想すべき、欧米企業では当たり前のロビイング活動をポジティブかつ戦略的に実行すべき、というような種々の提言は説得性が高い。 ただ、大企業で新規事業創造を自ら行った経験があり、その上でトップとして全社改革を成功させた成功例として東芝を出すのはやめた方が良い。増刷の際にでも修正した方がいいと思う(皮肉かブラックジョークだと思われるので)。
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ドリーム・インキューベータのコンサルタントによる、ビジネスプロデュース手法を紹介しています。日本人が日本企業を対象にいろいろプロデュースした経験に基づいていますので、非常にわかりやすいです。 具体的には、現在の事業の延長ではなく、次の事業の柱となりえるような事業を創造するための...
ドリーム・インキューベータのコンサルタントによる、ビジネスプロデュース手法を紹介しています。日本人が日本企業を対象にいろいろプロデュースした経験に基づいていますので、非常にわかりやすいです。 具体的には、現在の事業の延長ではなく、次の事業の柱となりえるような事業を創造するための方法論です。社会的課題に着目することと、業界の枠組みを超えた発想により、柱となる事業を創造します。筆者の具体的な経験をもとに方法論を紹介しています。ビジネスプロデュースを進める上での注意点を5つのステップ(構想、戦略、連携、ルール作り、実行)に分けて解説しています。 読んで印象に残ったのは、社会的課題に着目することと、それにより、自社だけでなく、社会全体のような大きな視点で計画できる。さらに、まずは妄想を膨らませ、関係者と意識を合わせる、次いで、それを具体的に、構想、戦略とする。必要ならば、連携として、協力者を募っていく。その時に構想を合意できる人と、合わせながらやっていくなどなど書いています。ビジネスと成り立たせるために、フック(ビジネスの撒き餌)と回収エンジン(お金を得る仕組み)をちゃんと考えるべきと強調しています。 また、あるべき業務環境を実現するのかについても力を入れて解説している点は注目です。 あと、KPIを設定することにより、途中でプロジェクトが横やりを得ないようにするなど、おそらく筆者の体験に基づくポイントが記載されています。 以下、気になった部分を引用します。 ・事業創造を確認する質問。以下にこたえられるか? (1)解決する社会課題は? (2)社会課題に対する市場規模? (3)ポジショニング:自社で解決する範囲と他のプレイヤーにお願いする範囲は? (4)そのポジションをとれる理由は? (5)他のプレイヤーのメリットは? (6)事業を行うために必要な法整備や規制緩和は? ・日本の新規事業が大きくならなかった理由:ヒットは打てるが、ホームランの打ち方を知らない ・100点満点になるまでリリースできない日本企業。米国ベンチャーはベータ版でリリースし、それを使うユーザの不満や要望を聞きながら最終的に製品やサービスを完成させる。 ・米国企業が桁違いの成長したのは「つながり」を重視したから。日本は、「自前至上主義」「強い業界意識」「弱い官民の連携」
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なぜ日本企業は「世界を制する事業」を生み出せなくなったのか ➤日本ではあらゆる業界が成熟段階にある。一方で世界ではITを筆頭に「つながり」が事業発展の鍵となっている。今の日本には業界の枠を超えて、協力してビジネスを行うという意識が弱いのである。 どうしたら「世界を制する事業」を生み出せるか ➤社会問題をベース(大きなマーケット)に、業界を跨ぐ規模のビジネスを妄想・構想する。その際必要となるSHを厳選し、そのパートナーとフック(撒き餌)・回収エンジン(お金を得る仕組み)をうまく作ることが求められる。実際に事業がものになるまでは時間とお金がかかる。その間経営トップが心変わりすることは容易に想像できる。そのため進捗を管理するためKPIの設定とKPIの死守が必要となってくる。 ビジネスプロデューサーに必要な素養 ・前向きで明るい ・素直で謙虚 ・自分の意思がある ➤どんな壁にぶつかっても乗り切るタフネス、自分の誤りをすぐに認め改善できる素直さ、進むべき道を自分で描き進む意志が大切。視座高く、使命感を持って働くことが求められる ビジネスプロデューサーを育てる経験 ・成功経験(小さなものでもよい) ・失敗経験(自信を失わない程度に) ・どん底経験(ビジネスプロデューサーとして飛躍する上で非常に有効だが、与えるのが難しい経験でもある) ➤旅費の補助を行い、外に出て、色んな人と話をする機会を作ることは非常に価値がある
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大企業から新事業がうまれない理由がまさにうちの会社そのもの。やるぞ、やりきるぞ!という思いを持つこと、そのモチベーションを維持し続けられるくらいの大きな社会的意義を作るのが大事ですね。 フックと回収エンジンをなるべく離して、他社を巻き込む大きなビジョンを描く。そこに社会的意義を...
大企業から新事業がうまれない理由がまさにうちの会社そのもの。やるぞ、やりきるぞ!という思いを持つこと、そのモチベーションを維持し続けられるくらいの大きな社会的意義を作るのが大事ですね。 フックと回収エンジンをなるべく離して、他社を巻き込む大きなビジョンを描く。そこに社会的意義をしっかり味付けする。 自分にやりきれるだろうか…
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タイミング的にヒットした本。 フックと回収エンジンの事例は分かりやすく参考になります。 やはり大きく稼ぐには呼ばなくてもいろんな人が乗り込んで来るような、出来るだけ大きな船を作る必要がある、ということでしょうね。(和田)
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