日本の納税者 の商品レビュー
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納税者がわりといい加減にあつかわれており、もっとも納税する側もそれほどやる気があるわけでもない。税を格差拡大を是正し、民主主義を維持発展させるための対価と位置付ける。タックスイーター、タックスヘイブンと問題意識を共有すると言うが、こちらの方が行動しろと迫ってくる分暑苦しい。
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日本の税制は非常に分かりにくい。制度自体が複雑化であることと同時に、直接税金を納める行為自体がほとんどないからだ。本書では納税者が納税行為をいないことから、納税意識が低く、またその低さを官僚(課税庁)や政府がいいように利用している実態を明らかにしている。 自分は企業の人事部で働い...
日本の税制は非常に分かりにくい。制度自体が複雑化であることと同時に、直接税金を納める行為自体がほとんどないからだ。本書では納税者が納税行為をいないことから、納税意識が低く、またその低さを官僚(課税庁)や政府がいいように利用している実態を明らかにしている。 自分は企業の人事部で働いており、所得税制や社会保険については平均以上の知識を有していると思うが、それでも多少理解できないところがあり、本書は全く税制について知識がない人にとっては難しい書物かもしれない。 一方、こういった本を通じて少しでも税制やその問題点について理解を深めてもらいたい、というのも、著者の想いでもあろう。
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税理士ではなく、弁護士が書いたことに驚く。 日本の納税者はお上の言いなりで、異議申し立てしにくい。更生の請求をしても、税務署は理由を言わず、向こう方が間違っていても延滞税を加算される。 行政職員の再雇用としてのOB税理士、大学院でのダブルマスター、税法の知識のない弁護士や裁判官。一般市民がプロを頼ろうとしても頼れない。 ピケティに同意にしている部分には賛成しかねるが、税金のことについてなるほど、と目から鱗が落ちる。 一読して損はなし。
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意外に無関心な納税者の権利。我々が国家権力と対峙するのは、警察と国税ではないか。しかし、多くの国民は憤りを感じながら、やむを得ないと泣き寝入りをしてしまう現実がある。著者が行っている納税者の権利を主張する運動は、あまり知られていないし、私自身も知らなかった。マスコミが取り上げるこ...
意外に無関心な納税者の権利。我々が国家権力と対峙するのは、警察と国税ではないか。しかし、多くの国民は憤りを感じながら、やむを得ないと泣き寝入りをしてしまう現実がある。著者が行っている納税者の権利を主張する運動は、あまり知られていないし、私自身も知らなかった。マスコミが取り上げることも少ない。日本の税制が非常に分かりにくいこともあるし、我々自身が税務署に関わる場面が少ない現行制度によるところも大きい。著者の運動は是非広げていってほしいし、税務署のあり方ももっと民主的であってほしい。
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