改貌屋 の商品レビュー
世界最高峰の腕を持ち、法外な値段を要求する美容形成外科医の柊先生。そのクリニックで働くことになった新人麻酔医の目を通して、美容形成外科に来る一風変わった患者さんや、柊先生の施術に纏わるあれやこれやが語られる。 その中で、柊先生には四年前のとある事件との関連性が見え隠れし… 美容...
世界最高峰の腕を持ち、法外な値段を要求する美容形成外科医の柊先生。そのクリニックで働くことになった新人麻酔医の目を通して、美容形成外科に来る一風変わった患者さんや、柊先生の施術に纏わるあれやこれやが語られる。 その中で、柊先生には四年前のとある事件との関連性が見え隠れし… 美容形成外科、に関する倫理的な部分も含めての踏み込みが、ブラックジャック先生のように賛否両論あれど美学を持って、濃いキャラとして君臨する「柊先生像」を浮き彫りにして物語に良い深みを出している。 重大な話に繋がる会話や電話の場面での描かれ方がもう少しすんなり行くと読み易いのかなあ、なんて思いつつも、仕掛けられていることにすら気がつかなかった叙述トリックはお見事、だった。
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201606/多少展開読めてしまう部分もあったけど、面白かった!個々の施術エピソードが最後にうまく繋がるのも見事。その人生でいいのか?と思ってしまうとこはあるけど…。表紙の絵柄で敬遠する人もいそうで、そこは勿体無い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「天久鷹央」シリーズ、「神酒クリニック」と同じ作者の作品。話としては面白かったのだが、柊クリニックに来る患者の話で全編まとめても面白かったのではないか。最後の柊貴之と神楽誠一郎の正体には驚かされたけれど、その部分はちょっと余分かなという気もしないでもない。2作目があるのなら天才美容外科医柊貴之としての「外科医の腕前」と問題解決に対しての「行動」を期待して読みたいと思う。
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今回の主人公は天才的美容整形外科。ミステリとしてもきっちり成立しているし、ストーリーや登場人物のキャラにも全く文句は無いのですけど、この表紙はいただけないなぁ。なんでこんなラノベチックにしちゃうんでしょ?
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金さえ積めばどんな手術でも受け入れる、天才美容外科医の柊貴之が主人公。彼に舞い込む奇妙な手術依頼に関する事件簿とともに、柊自身の過去に関係する重大事件も絡まってくる。 美容外科医療に関する話も面白かったが、過去の連続殺人事件の真相もなかなか。プロローグと幕間によって、見事にミス...
金さえ積めばどんな手術でも受け入れる、天才美容外科医の柊貴之が主人公。彼に舞い込む奇妙な手術依頼に関する事件簿とともに、柊自身の過去に関係する重大事件も絡まってくる。 美容外科医療に関する話も面白かったが、過去の連続殺人事件の真相もなかなか。プロローグと幕間によって、見事にミスリードされる。終盤は何となく真相の見当がつきながらもハラハラドキドキ。伏線がキレイに繋がって、ミステリとしても満足。 続編は出来るかな?柊の華麗な手技をまた読みたい。
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わりとしっかりミステリー。 いくつか独立した感じの話があって、それぞれ関係ないかと思いきや最後にその登場人物が活かされるのはすごく好きなやつ。 柊先生も朝霧先生も信念があって、「プロ」ってかっこいいなって思いました。 柊先生がリーガルハイの古美門先生っぽかった。
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明日香が新たに勤めることになったクリニックの医師は、手術のテクニックは完璧だが、大金と自分の独特の美学でどんな手術でも引き受けてしまう美容外科医だった。何度か手術を間近で見るうちに最初の反発は薄れていったが、彼が四年前の連続殺人事件に関係があると知って… 全体的にコミカルで軽いが...
明日香が新たに勤めることになったクリニックの医師は、手術のテクニックは完璧だが、大金と自分の独特の美学でどんな手術でも引き受けてしまう美容外科医だった。何度か手術を間近で見るうちに最初の反発は薄れていったが、彼が四年前の連続殺人事件に関係があると知って… 全体的にコミカルで軽いが、後半から過去の事件も絡んで謎が深まるので面白い。手術の描写は想像するとグロいけど。
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【収録作品】第一章 芸術を刻む外科医/第二章 仁義なきオペ/第三章 虚像の破壊/第四章 二枚のペルソナ
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緊張感あふれるプロローグで幕を開け、すぐに一転、麻酔科医の朝霧明日香と主人公の柊貴之の初対面シーンのコミカルなやりとりに巻き込まれ、すすーっと物語の中に引き込まれていきます。 以前に同じく知念実希人さんが書かれたシリーズの登場人物「天久鷹央」のことを、「内科女医版ブラックジャッ...
緊張感あふれるプロローグで幕を開け、すぐに一転、麻酔科医の朝霧明日香と主人公の柊貴之の初対面シーンのコミカルなやりとりに巻き込まれ、すすーっと物語の中に引き込まれていきます。 以前に同じく知念実希人さんが書かれたシリーズの登場人物「天久鷹央」のことを、「内科女医版ブラックジャック」と評したことがありましたが、本作の柊貴之こそ、まさにブラックジャックそのもののキャラクターです。 タイトルどおりの「天才(美容)外科医」であり、保険の効かない自由診療の世界で、一癖も二癖もあるワケあり患者たちから多額の報酬を受けて、その腕を振るいます。 ただストレートには表さないものの、自身の患者をはじめ、他者への思いやりや愛情が時折見受けられるのが、憎めないところです。 後半は、コミカルな風味を残しつつも、過去の事件との対峙というシリアスな展開に、手に汗を握ること請け合いです。 読みやすさと読み応えを共に備えた、新たな医療ミステリーの誕生です。
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ストーリーの展開はテンポよくて、楽しめる。 登場人物、もう少し魅力的に掘り下げて欲しい…柊先生、特に!
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