実践 非製造部門の業務改善 の商品レビュー

面地誠二(著者)

2011/08/23

「非製造部門の」というところに惹かれて購入。
改善に関する知識がない人には、それなりにまとまっていて有益でしょうが、一通り改善に関する知識・経験がある人にとっては、ファイル整理みたいな例しかなく、ちょっと残念な内容かも。

結局、こういうちょっとしたことを題材に、「改善マインド」を身につけ、「自分で考えて行動できる人」を育成していくことに尽きるんでしょうね。

そういうマインドさえあれば、その人が直面するさまざまな問題に、業務改善手法を応用していけると思う。マインドがないと、結局「やらされ仕事」になって、一過性の改善で終わってしまうと。

ちなみに、普通は生産管理みたいな分野でトヨタ式改善が語られることが多いけど、そういう本を読んでも、監査業務で活かせることはないかとか、「ふーん、そういう考えがあるのか」ってなことをもって、自分の仕事をみてみるとか、そういうのって、ごくごく普通の本の読み方だと思うのだけど、そうじゃない人も意外に多いようです。

本に書かれてあることは何か遠い国のお話みたいな感じだろうか。
自分や自分の仕事に引きつけて、読んで考えて、仕事に活かす。
こういうのをどう伝えればいいんだろうか、最近の気になることです。