おじいさんになったね の商品レビュー
本当は、ずっと前に買って、まあ、読んでいたわけですが、なんちゃら宣言もあって、どっちかというと、弱気になる年ごろでもあり、ごろごろしていて、ふと、手に取ると、これを書いたころの「伸坊」さんと同い年になっていることに、愕然としながら、他人事で笑っていたはずの出出来事の「リアル」に...
本当は、ずっと前に買って、まあ、読んでいたわけですが、なんちゃら宣言もあって、どっちかというと、弱気になる年ごろでもあり、ごろごろしていて、ふと、手に取ると、これを書いたころの「伸坊」さんと同い年になっていることに、愕然としながら、他人事で笑っていたはずの出出来事の「リアル」に、もう一度愕然として、「笑っていられない」のに「笑ってしまう」自分が、かなしいような、うれしいような。 前期高齢者にお勧めですが、腹を立てる人もいらっしゃるかもしれませんが、席には取りません。 ブログにも、意味の分からないことを書きました。覗いてやってください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202104290000/
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南さんご夫婦ものエッセイは、読むといつも幸せな気分になるのだが、これもそうだった。 どんな大恋愛よりも、こういう夫婦が羨ましい。センスが近くて、喋っていて飽きない。ベタベタはしないが仲がいい。オマケに二人とも面白い。 まあ、もしかしたら盛ってるところもあるかもしれないけど、お二人...
南さんご夫婦ものエッセイは、読むといつも幸せな気分になるのだが、これもそうだった。 どんな大恋愛よりも、こういう夫婦が羨ましい。センスが近くて、喋っていて飽きない。ベタベタはしないが仲がいい。オマケに二人とも面白い。 まあ、もしかしたら盛ってるところもあるかもしれないけど、お二人が仲良いのは本当だろうと思う。仲が悪いのにこんなのが書けたら、それはそれで恐ろしい才能だとは思うけど。 「オウンゴール」とか笑えるところはたくさんあるけど、特に笑ったのは、奈良の鹿について書かれたところ。奈良の鹿に鹿せんべいをあげるときの鹿の態度がよろしくない、と。 鹿からひとこと、感謝のコトバが欲しい、というのではない。「鹿のオレが鹿せんべいを食う、なんの不思議があろう?」という態度が納得しかねるのだ。 これがもし、鹿せんべいをさし出すと、ちょっとこっちを見て、「え?いただけるんですか?」とまあ言葉にすることはないんで、そういう雰囲気を漂わせといてから、おもむろに「じゃあ、ひとつ」ってんで鹿せんべいを食べる。 そうして、一枚食べ終わったところで、「や、どうも、ごちそうさまでございます」って、そこまでていねいに言うこともないんで、無言で、ちょっとだけ会釈っていうか、ごく軽いおじぎですね「ドモ……」くらいの、それくらいあっていい。 (P96-97) 書き写してて、落語みたいだな、と思った。落語の本筋が始まる前の小話みたいなのが、たくさん入ってる本、というイメージ。 ああ、面白かった、楽しかった、だけで終われるのがすごくいい。(それは、書くのが上手いからだけど、読んでいて感じさせないのもいい。) 疲れた時におすすめです。
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普通に生活しながら、月日を重ねて いつのまにかおじいさんな年になった伸坊さんのエッセイ。 年をとっても夫婦の会話は相変わらずで素敵だ。 「関西パンダ」が面白かったなあ。
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ゴキゲンな伸坊おじいさんのほのぼのエッセイ。おじいさんが軽薄でもちっとも構わない。儂も「水筒の磁針」が判る世代であります。おじいさん向けなのか、活字が大き目。
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