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夜より黒きもの の商品レビュー

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2017/12/04

うーん枯淡の境地に達したという例のアレだろうか。過去の作品に感じられたロマンチシズムや色気がないような気がする。ファムファタールのシリーズ、すごく好きだったな。水気がなくて、樽木みたいにパキッとして、火をつけたらよく燃えそうな感じ。主人公があまり個性的でないのは過去の作品と同様。...

うーん枯淡の境地に達したという例のアレだろうか。過去の作品に感じられたロマンチシズムや色気がないような気がする。ファムファタールのシリーズ、すごく好きだったな。水気がなくて、樽木みたいにパキッとして、火をつけたらよく燃えそうな感じ。主人公があまり個性的でないのは過去の作品と同様。なんというか、古き良きハードボイルドなんだよね。 とはいえ、黒服という設定はよかった。限られた世界の住人だから事件の性質や登場人物に制限がかけられ、一方で夜の中でとても自由に躍動する主人公が生き生きしていた。 印象的だったのは最初の地上げの話。オチが読めたのが少し悲しかったけど、バブルのときの場末の住人の切なさが悲しくてねー。 純粋な物語としては星3つだけど、狂騒の時代を切り取った功績に星1つおまけ。

Posted byブクログ

2015/12/26

 前作と比べると、ちょっとわかりやすくなった感じがする。まあシリーズとして読み慣れたということなんだろうが。  こう動くのか。黒頭さんは、というのがわかりやすい。

Posted byブクログ

2015/05/29

かつてない好景気に沸き続ける、昭和六十年代の札幌・ススキノ。高騰した土地を狙って、手段を選ばない地上げ集団と、それに嘲弄される住人たち。史上最高の日経平均株価が更新された陰で、人生の歯車が狂い始めた証券会社の支店長と企業舎弟の男の運命。 キャバレー〈ニュータイガー〉の敏腕黒服・黒...

かつてない好景気に沸き続ける、昭和六十年代の札幌・ススキノ。高騰した土地を狙って、手段を選ばない地上げ集団と、それに嘲弄される住人たち。史上最高の日経平均株価が更新された陰で、人生の歯車が狂い始めた証券会社の支店長と企業舎弟の男の運命。 キャバレー〈ニュータイガー〉の敏腕黒服・黒頭悠介が出逢う、五つの夜の物語。達意の筆致と抜群のディテールでバブル期のススキノを描きあげる、『夜明け遠き街よ』の続編登場。 著者あとがき=高城高

Posted byブクログ