論理思考力をきたえる「読む技術」 の商品レビュー
結論から言うとかなり参考になった。試しに別の本を読みながら、この本で習ったことを参照しているが、以前よりかなり整理ができ格段に理解を深めながら読めている。 この本を読んで、まず驚いたのが「意味がよく分からん」とか「読み辛い文章だなー」とか、そういったストレスが微塵もないこと。著...
結論から言うとかなり参考になった。試しに別の本を読みながら、この本で習ったことを参照しているが、以前よりかなり整理ができ格段に理解を深めながら読めている。 この本を読んで、まず驚いたのが「意味がよく分からん」とか「読み辛い文章だなー」とか、そういったストレスが微塵もないこと。著者の主張は過不足なくミニマルな味付けのみされており、文章は整然と連なっている。本書は、論理思考力とは何か、また身につけるために何をすべきかを本の読み方を通してレクチャーする本だが、著者の文章がそもそも理解しやすいため、信頼してぐんぐん読み進めることができるだろう。 また、比喩表現もとても的確でイメージしやすい。言語OSの更新、雪だるま式勉強法、要点とは骨であり論理はそのつながりで背骨である。こういった比喩は突き詰めると意味が通じなかったり、そもそも比喩を出す意味がない所で出てきたりというのが悪文にはつきものだが、この書籍ではそれがない。文章を扱うレベルの高さがひしひしと伝わる。さすが現代文の塾講師といったところで、読むほどに感心しながら文字を追えた。 反面、書籍の半分はどこか大学受験の現代文講義っぽさもあり、少し気にはなるところではあったが、個人的にとても良い刺激をいただいたので、目を瞑れる。幅広い年齢を対象に読む意義のある本だと思う。
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論理的な思考を文書を読むことで身につけられることを、論理的に証明している本。著者の解説があり、ふと枠で注目するべきポイントを明確にしてくれている。道標がはっきりと明示された地図をもとに、道を進むが如く読み進められるので、論理的思考を簡単に身につけられたという錯覚をもたらすほど、わ...
論理的な思考を文書を読むことで身につけられることを、論理的に証明している本。著者の解説があり、ふと枠で注目するべきポイントを明確にしてくれている。道標がはっきりと明示された地図をもとに、道を進むが如く読み進められるので、論理的思考を簡単に身につけられたという錯覚をもたらすほど、わかりやすい。 出口さんの書籍は、とてもわかりやすいので、他にもいくつかの書籍を読んでいる。本書も期待を裏切らない一冊でした。
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言葉のつながりを意識して読書をすることで、自然と論理的に物事を考えられるようになる。 また、人と会話する時に、主張+理由を意識するだけでも、これまでと違った世界が見えるらしい。なぜならほとんどな人が、思いつきで話していることが多く、論理が飛躍しているから。 ・文のつながりを意識...
言葉のつながりを意識して読書をすることで、自然と論理的に物事を考えられるようになる。 また、人と会話する時に、主張+理由を意識するだけでも、これまでと違った世界が見えるらしい。なぜならほとんどな人が、思いつきで話していることが多く、論理が飛躍しているから。 ・文のつながりを意識 ・主張+理由を常に意識
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自分の論理思考力の無さを痛感した。 タイトル通り、鍛え方のステップがあるため順に実践していきたい。
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氏が言う論理思考力とは、まず相手の意見を「正確」に捉えることが基礎となっている。 その「正確性」は、正確な読解力を培うことが先決です。 何が、相手の主張なのか。 それを理解するために、逆説、比喩、順接、対比等の、 接続詞の役割を理解しないといけません。 この理解が、論理的思考...
氏が言う論理思考力とは、まず相手の意見を「正確」に捉えることが基礎となっている。 その「正確性」は、正確な読解力を培うことが先決です。 何が、相手の主張なのか。 それを理解するために、逆説、比喩、順接、対比等の、 接続詞の役割を理解しないといけません。 この理解が、論理的思考力を伸ばすことにつながります。 そして、もっとも、論理的思考力を伸ばすには、 第三者に向けて、書くことである。 この書く能力が、今、現代で求められているものです。 必須の能力と言ってもよいかもしれない。 仕事でのメールやSNSと、現代で、書く行為から、 逃避することはできません。これからも、ますます、 論理的に書くこと、つまり第三者に自分の意見や考えを伝える能力が求められます。 そういういった状況の中で、 出口氏の著作は、わかりやすく、また本質にせまっていると思います。
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論理的な思考力を身につけるためにどのように読書をしていけばいいか?に答える本。 まず、知るべきこと。 ・論理力とは、物事を筋道立てて説明する力。 ・大事な論理関係は3つ。 A.イコールの関係…筆者の主張(一般的な命題)と、それを具体化した例との関係 B.対立の関係…筆者の主張と...
論理的な思考力を身につけるためにどのように読書をしていけばいいか?に答える本。 まず、知るべきこと。 ・論理力とは、物事を筋道立てて説明する力。 ・大事な論理関係は3つ。 A.イコールの関係…筆者の主張(一般的な命題)と、それを具体化した例との関係 B.対立の関係…筆者の主張と、それとは対立している主張との関係 C.因果関係…筆者の主張(理由・原因)と、もう1つの主張(結論・結果)との関係 論理思考力を身につけるための読書に必要なこと。 ・小見出しでまとめられた1つの文章には必ず筆者の主張(要点)があるが、まずはそれを捉えることが重要。 ・その要点とAの関係にあるものとして、具体例、引用、比喩などがある。こうして同じことを何度も繰り返しているので、要点を掴み、具体例等では理解を深めることができる。 ・Bでは、対立する具体例や主張の提示によって、主張したいことが明確にされている。 ・筆者の主張が1つの小見出し内にいくつかあるときは、Cのような主張同士の論理関係を考える。 ほか、役に立ちそうなこと。 ・目の動きの速さも重要。本書では、文章の論理関係を考えながら読むことで自然と目の動きが速くなることを想定している。 ・一般か具体かをよく意識する。命題(筆者の主張)とは、一般的なもので、論証責任を果たすべきもの。 ・自分に必要なものの取捨選択。論理構造を把握し、要点を掴むことが速読への道。 この本を受けて今後、すべきこと ・漢字(語彙力増やす) ・線を引きながら本を読む ・把握した論理構造を図式化して保存しておく。要約もあると良し ・保存すべきは話題、論理構造の図式化、要約 ・使えるもの、特に自分にとって有用なものは何度もそれを読み返す、思い出す。 ・原点に立ち返りたくなったら読む本かな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先日読んだ金田一秀穂の対談集に出いて著者に興味を持ち読んでみた。 「私は、日本語を世界に輸出する時代が来て欲しいと思っているくらいです。」と語り、予備校の原題国語の授業を各段に面白くしたというから、楽しみに読んだが、当たり前のことしか書いてなくて、ちょと残念。 読書に苦手意識を持っている人に、まず嫌悪感を払しょくしてもらう、文章理解の多少の援けになるというアンチョコ的な知識の羅列で、本当の意味で役に立つ、あるいは独自の発想や、世界に輸出すべき日本語の素晴らしを説くような内容ではなかった(それは別の著作なのかな?) 論理思考を鍛えるのが本書の狙いであり、 ”論理は他者意識が強いほど、自然に発生する” と冒頭にある。 他者意識の希薄な日本人はそこが苦手だということだが(だから鍛える必要があると)、そんな風土で培われた日本語を、さて、著者はどうやって世界に輸出するのだろうか? 本書の論理では、とてもそれは叶わないと思うのだが、他の著作で、その論理が展開されているのを楽しみにしよう。
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佐藤優氏の著作の中で、著者の受験参考書が取り上げられていたので、関心を持ち手に取った。 予備校の人気講師であるので、切り口が明快でわかりやすい。言葉、論理、読書へと連関して氏の説明はつながっていく。一気に読了できるが、中身は濃く、再度読み直してしっかり身に着けたくなってくる。
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論理的に読むためには、接続詞が重要だということがわかった。私は「したがって」を日常的に使わない。そういう自分の弱点を気づけた。
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東進衛星予備校、現代文の出口先生の「論理的に文章を読む」ための本。 論理構造をイコールの関係、対立関係、因果関係と3つに分類し、例題とともに紹介している。簡潔でわかりやすい。 レバレッジメモ 1. 一般か具体かは、相対的なもの。例えば、受験生は人に比べて具体的だが、A君に比べる...
東進衛星予備校、現代文の出口先生の「論理的に文章を読む」ための本。 論理構造をイコールの関係、対立関係、因果関係と3つに分類し、例題とともに紹介している。簡潔でわかりやすい。 レバレッジメモ 1. 一般か具体かは、相対的なもの。例えば、受験生は人に比べて具体的だが、A君に比べると一般的。 2. ストックノートを作る。著者の言葉(書名、要約文、話題、図式など)をまとめておき、自分の考えを随時加えていく→次から次へと考えが浮かんでくるようになる→論理性が身に付く。 3. 相手が、自分のどの部分を突いてくるか、あらかじめ想定できる=対立関係(反論)を使える=論理力がある。説得力が得られる。
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