よみがえれ!老朽家屋 の商品レビュー
家賃にしろ、住宅ローンにしろ、家計に占める割合はおそろくほとんどの家庭でトップにくるだろう。言い換えれば住宅関連費用を抑えれば抑えるほど家計は楽になる。我が家もその例に違わず。今後の人生においてのリスク、病気やら失職やらを想定した場合、なにより真っ先に解決しなければならない課題...
家賃にしろ、住宅ローンにしろ、家計に占める割合はおそろくほとんどの家庭でトップにくるだろう。言い換えれば住宅関連費用を抑えれば抑えるほど家計は楽になる。我が家もその例に違わず。今後の人生においてのリスク、病気やら失職やらを想定した場合、なにより真っ先に解決しなければならない課題だ。 『老朽マンションの奇跡』でロンドンフラット風のマンションを手に入れ、『戸建て願望』で格安戸建住宅を完成させた著者の第3弾。 『よみがえれ老朽家屋』でリフォームするのはは吉祥寺駅近の築30年以上の建坪14坪の昭和な家。我慢すればそのまま住めなくもないような気もする住宅だが、日本の住宅事情として築30年以上の木造建築は、ほぼ資産価値ゼロ。あくまで立て壊しを前提に売りに出されるので、価格としては土地代のみ。著者がその物件を発見した時はすでに購入希望者が相次いでいた後だが、幸運にも先の希望者が住宅ローン審査に通らず、著者に順番が回ってきた。(著者は以前よりこんなこともあろうかと、いい物件を見つける前から、すぐに審査に通るように、手続きを進めていた) でも幸運だったのはここまでで、いざリフォームに入ると、トラブルの連続。神経質なひとならストレスでうつになるかもしれない、と思えるほど。連絡が取れないリフォーム業者、勝手に作業をすすめる大工、老朽化で補修工事費がかさむガス管や電圧、とひっきりなしに工事の進捗状況を確認しなければ追加費用を取られかねない。 これは普通のサラリーマンにはできないなあ、と思いながらも、まあ、仮に失業して、失業手当を支給されている期間内でだったらやれなくもない。そしてこの家屋は”おうちカフェ”用のリフォームだから、脱サラして、自分の店を構えたいと夢見ている人には、参考になるいいモデルケースだ。 いま古民家リフォームがブームだが、古い家のほうが得てして大工の腕が良かったから作りがいいことがある。外見はボロでも躯体が頑丈だったりする。この家も例外ではなく、天井をとっぱらうといまでは手に入らないような見事な梁がでてきた。(これは買うときにはわからないので幸運にもと言うべきかもしれない) 完成した家の写真も掲載されているが、確かにこれを350万円でやったというのは信じられない。さすがに3軒目ともなると、セミプロだ。自分で住まずに賃貸にしても2年で元は取れる。 う〜ん、この人のセミナーでもあったら参加してみようかな。 つい先日も TV番組の解決ビフォーアフターが費用未払いで施工業者から訴えられるというニュースがあった。あこがれの家を手に入れるには業者任せにしていては、だめだということか。 いろいろと勉強は必要。でも勉強した分だけ費用が還元されると考えれば安いものか。
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格安リフォームで吉祥寺にカフェ付き家屋を造る(古家を入手し改造)というドキュメント。臨場感最高なのと、各種ジレンマとの闘い、業者管理等の多発するトラブルへの対応等、実際にやってるかのような(書に出てくるY氏のような感覚に囚われた)気分で読む。 正直、ここまで徹底してするのは相...
格安リフォームで吉祥寺にカフェ付き家屋を造る(古家を入手し改造)というドキュメント。臨場感最高なのと、各種ジレンマとの闘い、業者管理等の多発するトラブルへの対応等、実際にやってるかのような(書に出てくるY氏のような感覚に囚われた)気分で読む。 正直、ここまで徹底してするのは相当の経験者でもなければ無理だろう。かなり強引だし、ヘルプに自ら入るとはいえ、危険作業でもあるから、本書のままの再現を、別の場所、物件で再現するのは不可能に近いと思われる。しかし、筆者のバイタリティと発想は、改造全般に通ずるものがあり、楽しめる。
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