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友だちリクエストの返事が来ない午後 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2022/06/27

読み終わって思ったのは、30代以上である自分の母親が「友だちの多さ」にいかに縛られいて、それを子供の自分に押しつけていたかと言うことだった。彼女はZの友だちの少なさを嘆き「お前が悪い子だから、友だちができないのだ」とずっと、言ってしまえば「今も」言い続けている。「まだ漫画なんか読...

読み終わって思ったのは、30代以上である自分の母親が「友だちの多さ」にいかに縛られいて、それを子供の自分に押しつけていたかと言うことだった。彼女はZの友だちの少なさを嘆き「お前が悪い子だから、友だちができないのだ」とずっと、言ってしまえば「今も」言い続けている。「まだ漫画なんか読んでるの!」と母親は言うが、それの「熱き友情」に毒されているのは、読んでいる自分ではなく、触れもしない彼女の方だ。いったいなぜそうなのか…でも話し合っても分かり合える気はしない。ただ自分は、やっとその呪縛から逃れることができそうだ

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2018/02/22

友だちをテーマとした小田嶋らしからぬコラム。周りにドライな人達しかいないので、小田嶋氏が描く友だちを大事にする若者たちが実際に生息しているのか全く分からん。

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2017/07/17

★男女間に仮託されている恋愛は絵空事に見えてその実、性欲という確固たる根拠を持っている。 ★洋ゲーと呼ばれるアメリカ製のゲームは主人公視点のカメラで描写される事が多いが日本の場合は主人コンを含めた場面をカメラマンが撮影した設定の画像が多い。 ★男である事子供である事ヤクザである事...

★男女間に仮託されている恋愛は絵空事に見えてその実、性欲という確固たる根拠を持っている。 ★洋ゲーと呼ばれるアメリカ製のゲームは主人公視点のカメラで描写される事が多いが日本の場合は主人コンを含めた場面をカメラマンが撮影した設定の画像が多い。 ★男である事子供である事ヤクザである事は三位一体。 ★友達は自分が若く愚かだった時代を保存する密閉容器の様な物。 ★酒を止めると酒場の友達とは綺麗に縁が切れる。夢から覚めた浦島太郎がどうして陸に上がってなお鯛やヒラメと付き合わねばならない? ★コーヒーで3時間話せる相手を友達と呼ぶ ★恋愛中の男女はなるべく頻繁に会いたいと願っている。双方が共に過ごす体験を前提として生まれる感情だから。会わない物同士は時間と共に疎遠になり、一度隔意を抱けば逢瀬を楽しまなくなる。 ★日本では友達を数としてカウントする考え方の人間が出世する。派閥形成能力の勝利 ★モテ期→必ずしもモテそうなスペックを揃えていた時期にモテるとは限らない。孤独を抱えている人間は同じ様に孤独を抱えている人間を誘引する。 ★コラムニスは与えられたテーマについて自在な距離で料理するのが仕事で、告白はしない。

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2016/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人と人とがたやすくつながってしまう時代、はたして友だちとは何だろうか? 名コラムニストが、自身のコミュニケーション・ブレイクダウンについて考察すると同時に、他人という地獄に苦しんでいる若い人に対処法を伝える。 意外と普通だった。

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2015/10/20

「友達論」ということであまり期待せずに読み始めたけど、切り口から深さまでとてもためになる。 友達がいないことが悪口になると思っているのはだいたい35歳未満の人だけ、友達が必要なのは子供のときだけ、など、なるほど納得してしまうことが出てくる。 中身が今の時代に会っているとは思わない...

「友達論」ということであまり期待せずに読み始めたけど、切り口から深さまでとてもためになる。 友達がいないことが悪口になると思っているのはだいたい35歳未満の人だけ、友達が必要なのは子供のときだけ、など、なるほど納得してしまうことが出てくる。 中身が今の時代に会っているとは思わないが、友達の数が可視化されてしまったSNS時代だからこそ、こういう考え方を持つのも大事だなと思った。

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2015/10/01

著者にしては平凡。そんな気がした。友だちについて、ってけっこういろんなひとによって語りつくされている感があるので、斬新な内容を小田嶋さんらしく語ってくれるかと思ったけど。そんなに新鮮な驚きはなかったんだよなぁ。

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2015/08/28

昔からコミュニティというものに抵抗感があり、共感する部分が多かったです。そのときそのときで付き合いは変えていいし、「あなたじゃなきゃダメ」みたいな暑苦しい関係は別にこれからも求める必要ないなと思いました。

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2015/07/15

人付き合いの苦手な人なんだと思う。本当は近付きたいけど近付けない。老境に入ると、それも克服するということか。初めて読んだコラムニストの本。少し回りくどい表現も多かった。

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2015/07/05

最近の小田嶋さん、イマイチ、と思ってたが、なかなかよかった。 あとがきによれば、「人はなぜ学歴にこだわるか」の編集者がアイディアを出してまとめられたものとのこと。 しかし、一章ごとに付される名言的な言葉に、著者の言葉が付されている。 これこそ蛇足というしかないしろもの。 まあ、僕...

最近の小田嶋さん、イマイチ、と思ってたが、なかなかよかった。 あとがきによれば、「人はなぜ学歴にこだわるか」の編集者がアイディアを出してまとめられたものとのこと。 しかし、一章ごとに付される名言的な言葉に、著者の言葉が付されている。 これこそ蛇足というしかないしろもの。 まあ、僕が言う必要もないことだけど。

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2015/06/30

小田嶋隆の辛口友だち論と思っていたものの、以外と甘口。 甘口というかほっこり友だち論、という感じ。 男は50過ぎたら友だちと呼べるのは嫁さんぐらいしかいないぜ、とか 同じ一人称でも、「オレ」と「わたし」では解放感がまるで違う、「オレ」の時に遠慮していないわけでもないし、「わたし...

小田嶋隆の辛口友だち論と思っていたものの、以外と甘口。 甘口というかほっこり友だち論、という感じ。 男は50過ぎたら友だちと呼べるのは嫁さんぐらいしかいないぜ、とか 同じ一人称でも、「オレ」と「わたし」では解放感がまるで違う、「オレ」の時に遠慮していないわけでもないし、「わたし」のときに本音が全く出ないわけでもない。それでもやっぱり「オレ」モードと「わたし」モードのときには抑圧感がまるで違う、とか ある程度の年齢になれば、自然と友だちとの関わりが少なくなる。それは、年寄りになってつまらない人間になったからではなくて、自分自身が「孤独に強くなった」からである。人々が相手に惹かれるその「魅力」っていうのは、実のところ、その半分くらいが「寂しさ」なのだ、「寂しい」と思う人の周りに、人々は集まる、とか 本音と建前、本音を語るときには慎重にならねばならない。気楽に書くには建前をのべ続ければ良いけれど、それでは人々は早晩飽きてしまう、などなど。 私たちが見失いがちな、大事な人と人との結び付きを改めて考えさせてくれる1冊。

Posted byブクログ