ピーター・パンとウェンディ の商品レビュー
楽しい冒険譚なんだけど、読み通すとピーターの孤独さや時の流れの無情さを感じて楽しいだけではないのもよい
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ディズニーの映画も素敵だけれど、さすが原作はそれ以上に素晴らしい。 白人至上主義なのは原作もディズニー映画も変わらないが、、 物語に出てくる全ての登場人物が良き人で素晴らしいが、反面とても愚かなのもこの作品の魅力。 フック船長も原作の方が人間味溢れてて、賢いが残忍でピーターパンと...
ディズニーの映画も素敵だけれど、さすが原作はそれ以上に素晴らしい。 白人至上主義なのは原作もディズニー映画も変わらないが、、 物語に出てくる全ての登場人物が良き人で素晴らしいが、反面とても愚かなのもこの作品の魅力。 フック船長も原作の方が人間味溢れてて、賢いが残忍でピーターパンと真逆の大人の見本なのがめちゃくちゃ良い。 子供向けより大人が読んで考え、楽しむ本
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有名なディズニー映画の基になったお話。元は戯曲だったものを小説化したものだとか。ウェンディたちの冒険を空からのぞきこむような語り口が楽しい。フックの意外な過去に、悪役の人間らしさが窺い知れる。 ややマイルドにされたディズニー映画では感じ取れないピーターの孤独が、とても印象に残...
有名なディズニー映画の基になったお話。元は戯曲だったものを小説化したものだとか。ウェンディたちの冒険を空からのぞきこむような語り口が楽しい。フックの意外な過去に、悪役の人間らしさが窺い知れる。 ややマイルドにされたディズニー映画では感じ取れないピーターの孤独が、とても印象に残る。お母さんを1番欲しているのはピーターなのに、自ら望んで子どもでいるとはいえ、周りがみんな大人になっていくのを見届けるのは辛い。ネバーランドに棲み続けることの代償はあまりにも大きいと、大人になった私は思うが、さて子どもたちはどう思うのか。
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原作を初めて読みました。 フック船長のことやその後について初めて知ることもあり、いろいろ考えさせられました。
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ディズニーアニメの原作。冒険と活躍だけではない。大人になりたくない少年、なりそびれて孤独になるが、記憶に残らないことで救われる、なんとも微妙な立場である。2018.4.25
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恥ずかしながら、どうも初読みだったみたい。 「子どもが陽気で無邪気で情け知らずであるかぎり」というセンテンス。これすごいな~。「陽気で無邪気」だけで止まることが多いんだけど「情け知らず」が入っているから、物語全体の陰影が深まるのだなと思った。 やっぱり名作。まぎれもなくファンタジ...
恥ずかしながら、どうも初読みだったみたい。 「子どもが陽気で無邪気で情け知らずであるかぎり」というセンテンス。これすごいな~。「陽気で無邪気」だけで止まることが多いんだけど「情け知らず」が入っているから、物語全体の陰影が深まるのだなと思った。 やっぱり名作。まぎれもなくファンタジー世界なんだけど、くどくどとした説明もなく全体を描き出し、それぞれのキャラも立て、エンタテインメント性もたっぷり盛り込み、それでいて深みもある。残る作品って、こういうものなんだなと。
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なかなか思っていたよりも童話というよりオトナが読む小説っぽくてよかったです。そして、過去に見た映画 フックを見たくなりました笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児童文学って、世間で広く知られている物語よりもずっと残酷で深い。ピーターパンとティンクはセットのイメージがあるのにあんなに簡単に忘れてしまうなんて・・・。でもウェンディーたちのことは大人になっても覚えてる。その違いはなんだったんだろう?
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ディズニー映画のイメージが先行していたので、想像以上の皮肉や少し多すぎる死(しかも軽くてあっけない)に驚きつつ、それでも童話として楽しく読めた。 ピーターは、勇ましくもあり、滑稽でもあり、かわいそうでもある。ピーターが永遠に物語のなかのままだと思うと、やはり一番は「かわいそう」...
ディズニー映画のイメージが先行していたので、想像以上の皮肉や少し多すぎる死(しかも軽くてあっけない)に驚きつつ、それでも童話として楽しく読めた。 ピーターは、勇ましくもあり、滑稽でもあり、かわいそうでもある。ピーターが永遠に物語のなかのままだと思うと、やはり一番は「かわいそう」だなと思ってしまう。大人になんかなりたくないって言うけれど、大人になっても気持ち次第で冒険はできるし、楽しいことはたくさんあるんだよ、と教えてあげたい。 訳者あとがきを読んで、児童文学の名作だが大人向けでもあるというのにも納得。子どもから見たピーターと、大人から見たピーターに対する印象の違いは、そのまま子どもと大人の違いにもなるのかなと思った。
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読んでビックリ、ピーターパンがもとはこんな話だとは全然知らなかった。子供向けの夢いっぱいの物語になっているのは、原作の中のネバーランド部分だけを強調した結果なんだな、と知る。 ピーターがけっこう自己中な印象。忘れっぽくてわがままで、思い通りにいかないなんて思ってもいない子供なら...
読んでビックリ、ピーターパンがもとはこんな話だとは全然知らなかった。子供向けの夢いっぱいの物語になっているのは、原作の中のネバーランド部分だけを強調した結果なんだな、と知る。 ピーターがけっこう自己中な印象。忘れっぽくてわがままで、思い通りにいかないなんて思ってもいない子供ならではの自信に満ちている。大人を嫌っていながら、ウェンディを母親代わりに求める勝手さ。当然、必要としているのは「優しく守ってくれる」お母さん、だ。 ティンカーベルはウェンディに対して嫉妬心を抱いていて、意地悪するし、なんかやさぐれぎみだし・・・。全然かわいくない(笑) 海賊たちとの戦いでも普通に「刺し殺して」いたりして、想像するとけっこうストレートにえぐい。 ウェンディたちが家に帰り、また来年会いに来るとピーターは約束するけど、翌年すでに冒険のことをすっかり忘れている。その次の年は会いに来るのを忘れる。どこまでも子ども。「いま」だけを生きている。 いつしかウェンディは大人になり、娘を産み・・・またピーターがやってくる。大人になったウェンディを見てショックを受け、泣くピーターの姿は哀れを誘う。「永遠の少年」というプラスの響きが、「大人になることを拒否した子ども」というマイナスの響きに変わる瞬間。 ネバーランドが素敵な場所として輝いている時間は短い。最初のうちはピーターを恋しく思っていたウェンディが、時とともにそうではなくなっていく様子が無理のない感じで、そこが逆に印象的だった。
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