ピーター・パンとウェンディ の商品レビュー
楽しい冒険譚なんだけど、読み通すとピーターの孤独さや時の流れの無情さを感じて楽しいだけではないのもよい
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「星がきれいなある夜、突然ウェンディの部屋に現れたピーター・パン。彼らは妖精ティンカー・ベルの魔法の粉を身体にふりかけ、ネバーランドへと飛び立ちます。行き方は、二つ目を右に曲がったら、そのまま朝までまっすぐ! さあ、海賊のフック船長、人魚、人食いワニが待つ大冒険の始まりです。永遠...
「星がきれいなある夜、突然ウェンディの部屋に現れたピーター・パン。彼らは妖精ティンカー・ベルの魔法の粉を身体にふりかけ、ネバーランドへと飛び立ちます。行き方は、二つ目を右に曲がったら、そのまま朝までまっすぐ! さあ、海賊のフック船長、人魚、人食いワニが待つ大冒険の始まりです。永遠に年を取らない少年と、やがて大人になってしまう少女の、切なくも楽しい物語。」
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ディズニーの映画も素敵だけれど、さすが原作はそれ以上に素晴らしい。 白人至上主義なのは原作もディズニー映画も変わらないが、、 物語に出てくる全ての登場人物が良き人で素晴らしいが、反面とても愚かなのもこの作品の魅力。 フック船長も原作の方が人間味溢れてて、賢いが残忍でピーターパンと...
ディズニーの映画も素敵だけれど、さすが原作はそれ以上に素晴らしい。 白人至上主義なのは原作もディズニー映画も変わらないが、、 物語に出てくる全ての登場人物が良き人で素晴らしいが、反面とても愚かなのもこの作品の魅力。 フック船長も原作の方が人間味溢れてて、賢いが残忍でピーターパンと真逆の大人の見本なのがめちゃくちゃ良い。 子供向けより大人が読んで考え、楽しむ本
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有名なディズニー映画の基になったお話。元は戯曲だったものを小説化したものだとか。ウェンディたちの冒険を空からのぞきこむような語り口が楽しい。フックの意外な過去に、悪役の人間らしさが窺い知れる。 ややマイルドにされたディズニー映画では感じ取れないピーターの孤独が、とても印象に残...
有名なディズニー映画の基になったお話。元は戯曲だったものを小説化したものだとか。ウェンディたちの冒険を空からのぞきこむような語り口が楽しい。フックの意外な過去に、悪役の人間らしさが窺い知れる。 ややマイルドにされたディズニー映画では感じ取れないピーターの孤独が、とても印象に残る。お母さんを1番欲しているのはピーターなのに、自ら望んで子どもでいるとはいえ、周りがみんな大人になっていくのを見届けるのは辛い。ネバーランドに棲み続けることの代償はあまりにも大きいと、大人になった私は思うが、さて子どもたちはどう思うのか。
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原作を初めて読みました。 フック船長のことやその後について初めて知ることもあり、いろいろ考えさせられました。
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ディズニーアニメの原作。冒険と活躍だけではない。大人になりたくない少年、なりそびれて孤独になるが、記憶に残らないことで救われる、なんとも微妙な立場である。2018.4.25
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恥ずかしながら、どうも初読みだったみたい。 「子どもが陽気で無邪気で情け知らずであるかぎり」というセンテンス。これすごいな~。「陽気で無邪気」だけで止まることが多いんだけど「情け知らず」が入っているから、物語全体の陰影が深まるのだなと思った。 やっぱり名作。まぎれもなくファンタジ...
恥ずかしながら、どうも初読みだったみたい。 「子どもが陽気で無邪気で情け知らずであるかぎり」というセンテンス。これすごいな~。「陽気で無邪気」だけで止まることが多いんだけど「情け知らず」が入っているから、物語全体の陰影が深まるのだなと思った。 やっぱり名作。まぎれもなくファンタジー世界なんだけど、くどくどとした説明もなく全体を描き出し、それぞれのキャラも立て、エンタテインメント性もたっぷり盛り込み、それでいて深みもある。残る作品って、こういうものなんだなと。
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なかなか思っていたよりも童話というよりオトナが読む小説っぽくてよかったです。そして、過去に見た映画 フックを見たくなりました笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児童文学って、世間で広く知られている物語よりもずっと残酷で深い。ピーターパンとティンクはセットのイメージがあるのにあんなに簡単に忘れてしまうなんて・・・。でもウェンディーたちのことは大人になっても覚えてる。その違いはなんだったんだろう?
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ディズニー映画のイメージが先行していたので、想像以上の皮肉や少し多すぎる死(しかも軽くてあっけない)に驚きつつ、それでも童話として楽しく読めた。 ピーターは、勇ましくもあり、滑稽でもあり、かわいそうでもある。ピーターが永遠に物語のなかのままだと思うと、やはり一番は「かわいそう」...
ディズニー映画のイメージが先行していたので、想像以上の皮肉や少し多すぎる死(しかも軽くてあっけない)に驚きつつ、それでも童話として楽しく読めた。 ピーターは、勇ましくもあり、滑稽でもあり、かわいそうでもある。ピーターが永遠に物語のなかのままだと思うと、やはり一番は「かわいそう」だなと思ってしまう。大人になんかなりたくないって言うけれど、大人になっても気持ち次第で冒険はできるし、楽しいことはたくさんあるんだよ、と教えてあげたい。 訳者あとがきを読んで、児童文学の名作だが大人向けでもあるというのにも納得。子どもから見たピーターと、大人から見たピーターに対する印象の違いは、そのまま子どもと大人の違いにもなるのかなと思った。
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