自力整体 認知症を予防する の商品レビュー

矢上裕(著者)

2018/06/22

認知症予防のための自律整体のガイド本。
本格的な運動をするには体力が不足している年配の方を対象としています。
鍼灸師の著者が考案した経絡調整体操のやり方が紹介されています。

認知症はアルツハイマーともいわれ、予防や治療が難しいものというイメージですが、つまるところ体内水分量が少なくなる症状なので、生活の工夫で防げるとのこと。

著者は、認知症は病気ではなく老化だとし、脱水症とみなしています。
まずは水分補給をしてドロドロの血液を治すこと。
これは始めやすそうです。

断食の効用も説いています。断食が効く病気はノイローゼ、近視、足腰の痛みだそう。
空腹状態で、脳と目と足腰の感覚を鋭くすることがよいそうです。
視力の低下も断食で回復できるというのが新鮮。

また、怒りの感情は血液をドロドロにし、脳梗塞を引き起こすため、避けるようにとのアドバイスもありました。
私たちの身体のほとんどは水でできていますが、体内水分量はいつも一定ではないのだそう。
楽しい時は増えて若返り、悲しい時は減って老けるそうです。感情と身体はつながっているということでしょう。

軽いストレッチなので、自力で運動ができる世代には物足りなさがありますが、年配の親世代には運動を始めやすい内容でしょう。DVDもついているため、それだけ見ても運動ができるようになっています。