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誰でもない彼の秘密 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2017/10/05

面白かった。誰でもない彼「ミスターノーバディ」の死の真相をたしかめる少女の物語。主人公がアメリカで著名な、詩人だと後書きでわかった。「エミリー・ディキンソン」の詩を読んでみたい。

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2015/08/23

エミリー・ディキンソンが少女探偵、なんていうすごい設定にびっくりしつつ、読みました。史実ではないものの、彼女の詩に着想を得たという本作は読み応えたっぷりでした。 ぜひ詩もきちんとあたりたいな。 (ちなみにYAにカテゴライズされてるみたいです。大人が楽しめる本で、比較的年若い読者に...

エミリー・ディキンソンが少女探偵、なんていうすごい設定にびっくりしつつ、読みました。史実ではないものの、彼女の詩に着想を得たという本作は読み応えたっぷりでした。 ぜひ詩もきちんとあたりたいな。 (ちなみにYAにカテゴライズされてるみたいです。大人が楽しめる本で、比較的年若い読者にもとっつきやすい、くらいのカテゴリーってないんですかねぇ)

Posted byブクログ

2015/07/12

詩人エミリー・ディキンソンをヒロインにしたミステリ。 頭の切れる快活な少女が、思いがけない出来事に立ち向かいます。 面白かった! アマストの町の名家ディキンソン家の娘として、堅苦しくしつけられていたエミリーは、15歳。 特に母親は、家計に困ったことのある経験から何かあった時のた...

詩人エミリー・ディキンソンをヒロインにしたミステリ。 頭の切れる快活な少女が、思いがけない出来事に立ち向かいます。 面白かった! アマストの町の名家ディキンソン家の娘として、堅苦しくしつけられていたエミリーは、15歳。 特に母親は、家計に困ったことのある経験から何かあった時のためにと何でも自分で出来るように、娘たちに厳しく家事を仕込んでいました。 本好きで夢見がちな長女のエミリーはつい散歩に出かけてしまい、妹のヴィニーに洗濯を押し付けたりしていたのですが。 ある時、ハンサムな青年に出会って言葉を交わし、名乗るほどのものではないと言われて「ミスター・ノーバディ」と呼びます。 町を案内する約束をしていたところ、敷地内で死体が発見され‥ 誰もが見落としていることに気づいたエミリーはたまらず、親達の制止を振り切って事件の謎を解こうとします。 みずみずしい感性と情熱、それを押さえつけるような動き、出会いのはかなさに、胸が切なく、痛くなります。 エミリー・ディキンソンは、19世紀半ばのアメリカで、生きている間は才能を認められることなく世を去った女性。 内気で、生涯独身。 妹と共に実家に住み、後半生はほとんど家の外に出ることなく引きこもっていたといわれています。 最初にこのことを知ったときにはずいぶん暗く重く感じたものでしたが、実際にはそれほどではなかったのかも? 子供の頃は明るかったというし、家事と園芸にいそしみ、近所の子どもにはお菓子をあげたりして暮らし、仲のよい兄と妹が近くにいて、いつも詩を書き付けていられたのですから。 エミリー・ディキンソンはとても愛されている詩人で、題材になった作品は色々ありますね。 どの作品にも、エミリー・ディキンソンの独特な清らかさ、繊細さ、可愛らしさが漂っているようで。 敬愛する詩人の若き日にこんなことがあったかもしれないと、想像をめぐらせた作家の気持ちがわかるような気がしました。

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2015/07/10

アメリカの作家マイケラ・マッコール、2013年発表の小説。アメリカの高名な詩人エミリー・ディキンソンの詩にインスパイアーされて書かれた作品とのことで、15歳のエミリー・ディキンソンを主人公としたミステリー小説。なかなか興味深く魅力的な作品です。 著者は伝記作家から出発した人のよ...

アメリカの作家マイケラ・マッコール、2013年発表の小説。アメリカの高名な詩人エミリー・ディキンソンの詩にインスパイアーされて書かれた作品とのことで、15歳のエミリー・ディキンソンを主人公としたミステリー小説。なかなか興味深く魅力的な作品です。 著者は伝記作家から出発した人のようで、この作品も伝記から派生したフィクションというような印象を受けます。1845年、孤高の詩人エミリー・ディキンソンの少女時代、小さな町の名家という家の束縛から逃れたくも逃れることが出来ず、誰でもない人に憧れ詩を綴る・・・。彼女の知性の煌めきに初めて応えてくれた見知らぬ青年は数日後に死体となって発見され、エミリーは名も知らぬその青年へのまだ恋にもならなかった思いを胸に、彼の死の真相を突止めるべく探求を始めるのですが・・・。 エミリーと12歳の妹ヴィニー、利発でしたたかな姉妹の活躍がとても素敵に描かれていて、フィクションとしてはとても良く出来ていると思います。ただ、それが実在の詩人エミリー・ディキンソンを描いているのだと思うと、何か引っかかるというか、わだかまりを感じてしまう部分があります。 ここで描かれているのは、残酷な事実に向き合うエミリーの強さと、裏腹に抱え込む孤独の深さ・・・これが、この後孤高の道を歩み、独り詩を書き続け、しかし生前は詩を発表することも無かったエミリー、55歳で病で亡くなった彼女の人生に繋がるのだと思うと、何だかとても悲しくなって来る小説でもあると、私には感じられます。

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2017/10/08

まだ有名になる前のアメリカの詩人エミリー・ディキンソンが主人公のミステリー。 エッ、ディキンソンのミステリー??、いえいえ違います。自由奔放な15歳のディキンソンと、堅実な妹のヴィニーが自分の家の池で見つかった水死死体に疑問を抱き、殺人事件を真相を突き止めます。 田舎町の大人た...

まだ有名になる前のアメリカの詩人エミリー・ディキンソンが主人公のミステリー。 エッ、ディキンソンのミステリー??、いえいえ違います。自由奔放な15歳のディキンソンと、堅実な妹のヴィニーが自分の家の池で見つかった水死死体に疑問を抱き、殺人事件を真相を突き止めます。 田舎町の大人たちの駆け引きと、エミリーたちとの交錯する思い。面白い設定のミステリーです。作者は、ブロンテ姉妹が主人公の作品も書いているとか。面白そう!

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2015/04/22

1845年、アメリカの小さな町。15歳のエミリーは洒落た身なりの美青年と出会う。名のるほどの者ではないと言った、謎めいた彼に惹かれたエミリーは町を案内する約束を交わす。ところが数日後、家の敷地内で男性の死体が発見される。それは先日出会ったばかりの彼だった。 彼――ミスター・ノーバ...

1845年、アメリカの小さな町。15歳のエミリーは洒落た身なりの美青年と出会う。名のるほどの者ではないと言った、謎めいた彼に惹かれたエミリーは町を案内する約束を交わす。ところが数日後、家の敷地内で男性の死体が発見される。それは先日出会ったばかりの彼だった。 彼――ミスター・ノーバディが何者なのか、何が起こったのかを突きとめたい。その一心でエミリーは慣れない調査をはじめる。瑞々しい感性と抜群の観察眼を持つ、偉大な詩人エミリー・ディキンソンの少女時代を描いた鮮やかな力作!  解説=山崎まどか

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