新宿陰陽師 の商品レビュー
千晶が自宅で寛いでいると、突然体中を刺すような激痛が襲った。翌日になって三奈子にその事を漏らすと専門家に相談してみてはどうかという。しかし、三奈子の言う専門家とはなんと陰陽師だというのだ。そこから千晶の平和な日常は崩れ始め……? *** 大手企業に勤める美人受付嬢、本条千晶...
千晶が自宅で寛いでいると、突然体中を刺すような激痛が襲った。翌日になって三奈子にその事を漏らすと専門家に相談してみてはどうかという。しかし、三奈子の言う専門家とはなんと陰陽師だというのだ。そこから千晶の平和な日常は崩れ始め……? *** 大手企業に勤める美人受付嬢、本条千晶は昔からこの世ならざるものを引き寄せやすいという稀有な体質を持っていた。その事を気にしていた祖母が千晶にお守りだといって持たせてくれた瓢箪型のキーホルダーが突如壊れてしまった。 そしてその夜、体のあちこちに激痛が走るという謎の現象に見舞われてしまう。のたうち回るような激痛であったが、痛みはしばらくすると無くなり、体に目に見えるような異変がないためそのまま過ごすことに。しかし、昼食後のお茶の際パワースポットオタクの三奈子にその出来事をぽつりと漏らしたが故にオカルト的な解釈をされ、現代の陰陽師を紹介される羽目になってしまった。うさん臭さを感じつつ、世話になっている三奈子を通して紹介されたこともありしぶしぶ教えてもらった住所へ一人赴く。 すると、そこにいたのは金髪、上下黒服の明らかにホストかチンピラ然とした美形の男であった。そして、この瞬間から本条千晶の平和な日常は脆くも崩れ去ってしまうのである。 こちらの作品は男女のドタバタコンビ物といった印象。陰陽師ものだがシリアス色よりややコミカル色の方が強い気がする。主人公の本条千晶の持ち前の明るさがそうさせているのだと思う。そのためサクサク読み進めることができ非常に面白かった。話自体も面白いのだけれど、千晶と陰陽師である和真の掛け合いがボケとツッコミをなしていてクスクス笑いながら読んでしまった。 しかし、その明るい雰囲気の一方で和真の抱える闇の深そうな過去も気になるところ。この本の中で触れられたのはごく一部でその全容はしれないが、その過去話だけでまるまる一冊本が書けてしまいそうなほど因縁めいており、どうなるのだろうと思って、最後の話を読み進めていたら含みのある掌編のみで終わってしまっていた。 続刊を探したが、どうやら出ていないようで、結局真相は闇の中となってしまった。掌編で盛り上げて続刊で!という感じだったのに何らかの理由で出せなかったのか、掌編で読者の想像力を掻き立て結末は読者に委ねるという形になったのかはわからないが、はっきりと真相が分からなかったというのはちょっとがっかりしてしまった。初版が2015年の作品なので続刊厳しそうだが、出るならぜひ読みたいので出版社さんおねがいします!
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これ好きだったー!何と言っても千晶のガサツさがいい。和真とのやりとりにニヤニヤする。でも2015年てことはもう続編は出ないのかなぁ
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陰陽師というタイトルだけで手に取ったけど、読みやすくって良かった。 話はまだ登場人物の紹介って程度。主人公の女性がなかなか特徴があって面白い。陰陽師の方も陰陽師のイメージからかけ離れてる。 今後が気になる。
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読みやすい作品。主人公はどちらもいいんだけど、♀主人公の金銭に関するとこがとーっても嫌。払うべきものは先に支払うべきでは?なのに限定品が出るから今月、来月は無理だから、そのあとで!って。それってどうなんって思ってしまって。。。ちょっと気になって続きはもういいや、ってなってしまった...
読みやすい作品。主人公はどちらもいいんだけど、♀主人公の金銭に関するとこがとーっても嫌。払うべきものは先に支払うべきでは?なのに限定品が出るから今月、来月は無理だから、そのあとで!って。それってどうなんって思ってしまって。。。ちょっと気になって続きはもういいや、ってなってしまったわ。
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見た目はホスト、中身は陰陽師! その名も赤星和真! 現代に生きる陰陽師が 都会のそこここに巣食う闇を祓う!! **** 現代社会に身近にある呪いを祓う話 陰陽師の話が好きなのでほどよく面白かった ただ千晶の薄っぺらい雰囲気がちょっと台無しにしている ような気もする ...
見た目はホスト、中身は陰陽師! その名も赤星和真! 現代に生きる陰陽師が 都会のそこここに巣食う闇を祓う!! **** 現代社会に身近にある呪いを祓う話 陰陽師の話が好きなのでほどよく面白かった ただ千晶の薄っぺらい雰囲気がちょっと台無しにしている ような気もする ちょっとシリーズで続きそう
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可もなく不可もなくというところですが、なかなかよかったです。下手な派手さがなく、欠点なくまとまっていて安心して楽しめる感じがしました。 ヒロイン千晶は、部屋の汚さとか食生活とかお金の無さとか妙に生々しさがあって、この駄目駄目さがいい味出してますね。和真とのやりとりも面白い。いいコ...
可もなく不可もなくというところですが、なかなかよかったです。下手な派手さがなく、欠点なくまとまっていて安心して楽しめる感じがしました。 ヒロイン千晶は、部屋の汚さとか食生活とかお金の無さとか妙に生々しさがあって、この駄目駄目さがいい味出してますね。和真とのやりとりも面白い。いいコンビです。 最後に和真の本家との因縁話が出てきて、ぐっと物語に奥行きが出ました。それで続き出たら読もうかなと思わされた。
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新宿の都会っぽさや雑多さを上手く陰陽師モノに組み込んでいた。 人里離れた屋敷とか一族の確執とかそういういわゆる陰陽師っぽいものも二巻以降で読めそうなので楽しみ。 腕は確かだけどダメな陰陽師と常識人ヒロインのよくあるパターンかと思ったらダメなのはヒロインの方だった。
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【現代だからこそ呪いはある。陰陽師が都会の闇を暴く。 】 欲望も希望も飲み込む巨大都市、東京。その新宿の片隅に、赤星和真の事務所はある。和真は近寄りがたい青年だ。顔立ちは気品のある整ったものだが、新宿の住人特有の尖った雰囲気がある。だが彼の稼業は水商売などではなく、陰陽師なの...
【現代だからこそ呪いはある。陰陽師が都会の闇を暴く。 】 欲望も希望も飲み込む巨大都市、東京。その新宿の片隅に、赤星和真の事務所はある。和真は近寄りがたい青年だ。顔立ちは気品のある整ったものだが、新宿の住人特有の尖った雰囲気がある。だが彼の稼業は水商売などではなく、陰陽師なのであった。 大手企業に勤める本条千晶は、自身の困り事をきっかけに和真と知り合う。この時世に陰陽師を名乗る和真を信用できない千晶。だが和真は言う。子供も大人もネットを介し手軽に呪詛の言葉を発信し合う。現代だからこそ呪いはある、と。千晶はそれを身をもって知ることになる。東京の光と闇、現代の陰陽師異聞。
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