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新・雑草博士入門 の商品レビュー

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2022/06/01

僕は雑草が好きである。という書き出しを過去にもしたことがある。それは『雑草社会がつくる日本らしい自然』という本で、雑草による風景づくりを(少し)描いたものだった。 本書はそういう社会的部分を持たない。雑草の形態と見分け方がほとんどで、子ども向けっぽい雰囲気もある。 だ...

僕は雑草が好きである。という書き出しを過去にもしたことがある。それは『雑草社会がつくる日本らしい自然』という本で、雑草による風景づくりを(少し)描いたものだった。 本書はそういう社会的部分を持たない。雑草の形態と見分け方がほとんどで、子ども向けっぽい雰囲気もある。 だが、これがなかなかよい。オオアレチノギクとヒメムカシヨモギの見分け方、というのは時折見かけるが、かなり拡大された写真もあってわかりやすい。同じようにヒメジョオンとハルジオン、オヒシバとメヒシバなど、わかっているようでわからない雑草の見分け方が詳しい。一つ一つの雑草を紹介する図鑑方式ではなくて、こういう感じでテーマを持って紹介しているし、メジャーな雑草が多いから、(地域にもよるだろうが)身近で見られる雑草のしくみに興味を持って、見分けられるようになって、まさに雑草入門になっていくだろう。 雑草はどうしてもマイナーで積極的に学ぶ人は多くないだろうけれど、目の前にある草の名前も生態もわからずに、グローバルだとか言われてもしっくりこないのですよ。形には理由がある。

Posted byブクログ