三浦一族の中世 の商品レビュー
平安末期から宝治合戦までの時期を主な対象とし、相模国の大豪族三浦氏の動向と鎌倉幕府の成立と変遷を扱う内容。単なる三浦氏の通史ではなく、密接な関係にあった幕府について多く記述されていて、その歴史上の位置付けが分かりやすい。
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著者の狙い通り、通史的な説明の中でその時々の三浦一族をとりあげていくという叙述が大変わかりやすく展開されている。 特定の出来事や人物を取り上げられると、それは一体どういう時代状況のなかで起こったの?と思うことは少なくない。 その点、平安末期~室町時代まで、時代の流れとあわせて理解でき、中世を学ぶにも適した本だと思う。 文化に触れている項もあり、幅広く楽しめる。 鎌倉前半~半ばが多いのは三浦氏の最盛期だから納得なのだが、もっと宝治合戦後も詳しく読んでみたいと思わされた。
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27505 平安後期から鎌倉時代を中心に通史と絡めて三浦氏について。義明の伝説、和田合戦、宝治合戦、越後和田氏。嫡流滅亡後は三浦同寸や芦名氏など三浦一族を称する人々がいて名門として利用された。
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