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狼閣下の嘘とジレンマ の商品レビュー

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2020/03/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

▼あらすじ 小さいながらもシステム会社を経営していた溝口は、あるトラブルから経営危機に追い込まれてしまう。 すると、取引先の一つであった大企業の若社長・鷲ノ宮から、金と引き換えに「奴隷契約」を持ちかけられる。 一回りも年下のドSな鷲ノ宮の手によって、次第に溝口のカラダは快楽を教え込まれていき―――? 若い雄に組み敷かれ、開かれていくカラダ… 刻みつけられた快楽に、絡め取られていき――… *** 電子書籍の方でチラッと読んだ時に、絵が凄く綺麗で吃驚し、いつか書籍化したら絶対に買って読もうと思っていた作品です。 年下攻めもおっさん受けも正直あまり趣味じゃないんですが、この作品は期待を裏切らず、最後まで楽しく読む事が出来ました。 最初は金と権力にものを言わせて優位に立っていた鷲ノ宮が、溝口に反旗を翻されて一気に形勢が逆転するシーンが特に印象的でした。 それまで大人しくやられていただけの溝口の潔い決断には漢らしさが窺えて好感が持てましたし、そんな溝口を目の前に余裕を失って縋るように必死になる鷲ノ宮の姿も見ていて楽しかったです(笑) 鷲ノ宮が幼い頃に溝口に会っていた、という回想シーンも良かったですし、愛を伝える手段=金だと本気で思い込んでいた鷲ノ宮が最後、溝口に「好きです」「好き」「愛してます」って、幼い子供のように何度も愛を囁くシーンも凄く良かったです。特にこのシーンはグッと来ました…! 鷲ノ宮は最初と最後で大分印象が変わるキャラで、最初は金と権力を振り翳す気障野郎(笑)ですが後半は子供っぽいというか、あれ?結構可愛いとこあるじゃん、と思えて来ます(笑) 因みに鷲ノ宮は言う程ドSじゃなかったです。寧ろ割と紳士的? 鷲ノ宮の兄弟お二人も個性的で良い感じに目立っているので、そこら辺も読んでていて良いな、と思いました。 後はエロもそれなりに多くて個人的にはかなり満足! 絵が綺麗だから修正されていても凄くエロいです(笑) これが初コミックだとは思えないぐらい全体的に完成度が高いので買って良かったと思いました。今後の作品に期待が持てる作家さんです!

Posted byブクログ