辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術 の商品レビュー
とても楽しく読んだ。言葉遊びをするように楽しく読んだ。きっと実直で丁寧で思いやりのある語りのおかげだろう。
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日常出会うことばに意識を向けて観察してみよう。 ちょっとした意味の違いを大切にしてことばを使い分ける。 気になったことばを辞書で調べてみる。 できれば複数の辞書にあたって見てみる。 ことばはどんどん変化するもの。 そうした変化もふまえ、楽しき言語生活を送るための知恵が満載。
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著者が、辞典編纂のため、あらゆる日本語を「用例採集」して考え・感じ取った、ちょっと工夫した表現、人間関係もよくなることばの使い方について、事例を交えて紹介・提案しているエッセイ。 少し思ってた内容より、感覚的な話が多い気がしますが、役に立つところもありました。 役に立つポイント...
著者が、辞典編纂のため、あらゆる日本語を「用例採集」して考え・感じ取った、ちょっと工夫した表現、人間関係もよくなることばの使い方について、事例を交えて紹介・提案しているエッセイ。 少し思ってた内容より、感覚的な話が多い気がしますが、役に立つところもありました。 役に立つポイント ・否定的な表現に形容詞ではなく動詞を使う ・「いつも文末に来ることば」「いつも文の最初に来ることば」は、基本的にひらがなで書く ・反対語を意識すると文章が書ける
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辞書編纂者ならではの、普段言葉を使う上でのちょっとしたコツなど。「とても」や「せいぜい」の意味の変遷など、知っているとネタとして使えそう。散髪時の髪の長さを伝える方法として、奥さんから言われたという「写真を持っていけば?」というアイディアは、某理髪店のアプリで機能としてあるようで...
辞書編纂者ならではの、普段言葉を使う上でのちょっとしたコツなど。「とても」や「せいぜい」の意味の変遷など、知っているとネタとして使えそう。散髪時の髪の長さを伝える方法として、奥さんから言われたという「写真を持っていけば?」というアイディアは、某理髪店のアプリで機能としてあるようでやっと時代が追いついてきたという感じかもしれない。
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「舟を編む」が出版された後なので、辞書編纂者の書いた本に興味がわく人が多くいるだろうことを予想して出版されたと思われる本。 まあ、日本語の常識を今一度確認してみるには読むといいかと。
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「『おつかれさま』は目上の人にも使えるが、『ご苦労さま』は失礼」という最近よく聞く説に「根拠がない」と、別の観点から納得のいく説明がされている。昔からの変遷も踏まえつつツイッターなど現在にもアンテナが張ってあって主張が誠実。
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日本語は難しい。 例えば「お茶漬け」なんて、何を漬けているのか書かれていない。 これも省略の文化、だろうか。 たとえば、敬語をガッツリ使うと、外した時に恥ずかしい。そんなときは、しまいまで言わず、動詞をぼかす。 もう昼ごはんは食べましたか? もう昼ごはんは食べた...
日本語は難しい。 例えば「お茶漬け」なんて、何を漬けているのか書かれていない。 これも省略の文化、だろうか。 たとえば、敬語をガッツリ使うと、外した時に恥ずかしい。そんなときは、しまいまで言わず、動詞をぼかす。 もう昼ごはんは食べましたか? もう昼ごはんは食べた? この2つの印象は結構違う。だが、どちらを使っていいか微妙な時がある。そういうときは、どちらともつかないようにするために、 ○○さん、もう昼ごはんは…? とする。ああ、なんて卑怯なり日本語。 「えー」のコントロール方法。 プロのアナウンサーなどは、「えー」と言わずにすらすら喋るけど、そうでないほとんどの人は、人前で話すと「えー」がくっついてしまう。でも、落語家はわざわざ「えー」をつける。これを何かに置き換えるのもいいけど、結構体調に左右されたりするのだとか。 なんてぐあいに、まあ日本語らしい、どっちでもよさそうなことを、どっちでもいい形に着地させる。これって悪口に聞こえるかもしれないが、日本語らしく褒めている。 言葉は、まだまだ楽しめるなあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉を使う際のあれこれについて書かれた、「三省堂国語辞典」の編集者による日本語の使い方本。 さすが編集者というべきか、各章立てごとに行数をそろえてあるのがニクイ。あまり深堀りせず、広く浅くいろんな言葉を取り上げているので、ライトな気分でサクサク読める。
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謝るとわびるは意味が違う。 謝るは、自分の間違った行いを認めること。 詫びるは、相手はどうおもってふだろう、と推し量ること。相手の事情に想像力をもって、どういう迷惑をかけたか言葉にする。 よく知らない人とどうやって会話するか 少しだけ困っていることを聞いてみる。
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辞書編集の職に疲れている方の本。 言葉の使い方一つにこだわる、ということについて書かれているのだが 単純に面白かった。普段使っている言葉の意味を改めて見返してみると、 空気のような存在に名前をつけているのが、言葉だということに気づくし、 そういった言葉の存在はこんなにも多いと思う...
辞書編集の職に疲れている方の本。 言葉の使い方一つにこだわる、ということについて書かれているのだが 単純に面白かった。普段使っている言葉の意味を改めて見返してみると、 空気のような存在に名前をつけているのが、言葉だということに気づくし、 そういった言葉の存在はこんなにも多いと思う。もう一度辞書をめくってみるのもいいかも。 以下抜粋。 ---------------------------------- ・ふと面識の薄い方に偶然であった時には「少しだけ困ったことを聞いてみる」 ・同じことを言うのにも、表現の仕方によってニュアンスが異なる。 「丸いたまごも切りようで四角、ものも言いようで角がたつ」 ・「働く」の反対は「怠ける」と考える人は、働いていないことは悪い状態。 「働く」の反対が「休む」という人は、働いていない状態は悪くはない。
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