民主主義の条件 の商品レビュー
「政治のしくみ」基礎のキソ。とあるが、東洋経済連載の記事のまとめで、主に選挙制度について論じたもの。内容的には読みやすく色々と参考にはなり、選挙も奥が深いと感じる部分はある。ただし、民主主義や政治のしくみ全般について述べたものではないので、留意する必要はある。あとは著者の民主党ギ...
「政治のしくみ」基礎のキソ。とあるが、東洋経済連載の記事のまとめで、主に選挙制度について論じたもの。内容的には読みやすく色々と参考にはなり、選挙も奥が深いと感じる部分はある。ただし、民主主義や政治のしくみ全般について述べたものではないので、留意する必要はある。あとは著者の民主党ギライが随所に感じられるのも、好みの分かれるところだろう。
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よりよい民主主義のために選挙制度や政党などの問題を提出していた一冊、初めてこのような本を読んだから、僕の政治入門書ともいえる
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現代日本の民主主義の問題点を選挙制度と政党制の面から分かり易く説明している。 著者の主張する政党の情報公開は必要性は賛同できる。 政党補助金を受けているなら当然、政党内の議論も公開し有権者に示すべきだ。
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政治過程において政党が大きな役割を担うように制度設計することを主眼としている内容です。その実現には選挙制度が大きく左右することを説示し、日本の選挙制度を詳しく解説してます。政党の組織行動論や組織戦略論という研究分野も重要になってくることでしょう。
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選挙制度、政党組織、権力分立、選挙管理に焦点を当て、政治に対して「納得」できる仕組みとはいかなるものかを考察している。特に、政党の役割を重視しているのが本書の特色である。 本書を読んで、制度によって政治の帰結がいろいろ変ってくるということがよく理解でき、制度の可能性を感じた。特に...
選挙制度、政党組織、権力分立、選挙管理に焦点を当て、政治に対して「納得」できる仕組みとはいかなるものかを考察している。特に、政党の役割を重視しているのが本書の特色である。 本書を読んで、制度によって政治の帰結がいろいろ変ってくるということがよく理解でき、制度の可能性を感じた。特に、「架空転入」の問題など、選挙管理への着目は目から鱗だった。 地方政治における政党の要素を強くするべきといった著者の主張に賛同できない部分もあったが、本書でされているような議論は今後の選挙制度改革や政党制度改革の基盤となるべきものであると思う。
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多数派をいかに形成するかという視点から、政治の基礎について論じた入門書。 構成は、現在の選挙制度について概観し、その問題点を洗い出し、ついで政党組織が組織化が徹底されていないことを指摘、続いて他の機関との権力分立について一瞥したあと、選挙管理について触れ、最後に選挙制度改革につい...
多数派をいかに形成するかという視点から、政治の基礎について論じた入門書。 構成は、現在の選挙制度について概観し、その問題点を洗い出し、ついで政党組織が組織化が徹底されていないことを指摘、続いて他の機関との権力分立について一瞥したあと、選挙管理について触れ、最後に選挙制度改革について必要だと論じている。 現在の選挙制度の問題点は、多数派の形成が行われないことであり、多数派の形成のためには、政党組織を強化し、そのためには、選挙制度改革が必要だとの主張がされている。多数派の形成は民主主義において必須なので、この観点から制度について明確に論じられている点が良かった。 加えて、触れづらいとされてきた選挙管理について、言及されている点が個人的には高評価。選挙管理もより良い民主主義の実現に寄与する制度だからである。
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関心領域の初学者向けは読むべきか問題。良い入門書でしたのでぜひ。 民主主義をいかに実現していくか、という上で、選挙制度はもちろん選挙事務にも相当左右されるので、決定に少しでもノイズが入ったりするものにしてはならないが、どのような点でノイズが入りうるか、といった話。
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