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西遊記(上) の商品レビュー

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2023/07/29

あなたは、 ''誰もが知っているのに、きちんと読んだことのある人がすごく少ない本と言えば何でしょう" と、聞かれたら何と答えます? ある人によれば、その答えがこれ。「西遊記」だそうです。 小さな子ども向けの絵本をはじめ、簡易版は沢山あるので、それら...

あなたは、 ''誰もが知っているのに、きちんと読んだことのある人がすごく少ない本と言えば何でしょう" と、聞かれたら何と答えます? ある人によれば、その答えがこれ。「西遊記」だそうです。 小さな子ども向けの絵本をはじめ、簡易版は沢山あるので、それらは読んだという人は沢山いるでしょう。また、昭和世代ならば堺正章主演のテレビドラマが一般的でしょうか。(エノケンの映画版はさすがに古い…香取慎吾版は未見です) しかし、"西遊記の完成型"と言われる『世徳堂本』が、中野美代子さんの完訳で揃ったのは意外と新しく2005年。岩波文庫でなんと全10巻あります。 その『世徳堂本』は、詞やら何やらがてんこ盛り。そこでそのまだるっこしさをカットした『西遊真詮』を翻訳したのが本書。1960年から出ている版です。 内容は…言わずと知れてますが、 無茶苦茶面白いです! 特に"よく出来ているなぁ"と感心するのは前半で描かれる孫悟空の圧倒的な強さと不死身さ。これが後半で本当に生きて来るんですよね。 『三国志』もいい、『水滸伝』もいい。でも、"フィクションの面白さ"を味わうには、やっぱりこれですよ!

Posted byブクログ