財務諸表監査の実務 クラリティ版対応 の商品レビュー
「監査基準委員会報告書」をもとに財務諸表監査の実務を解説している。 会社で監査を受ける立場として、その基準となる仕組みを理解することは大切だと思う。具体的な数値的な基準などをつかむことは難しいとしても、会計不祥事が目立つ昨今の環境下での監査の考え方は、参考になる。
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クラリティ版に対応した唯一の会計監査の実務書。最新のリスク・アプローチ監査の進め方が専門学校のテキストを読むような感じでわかりやすく解説されている。監査上の重要性概念の基礎、不正リスクに対応した監査の実施、監査サンプリングの利用手順、分析的実証手続の実施方法、質問の効果的な手法な...
クラリティ版に対応した唯一の会計監査の実務書。最新のリスク・アプローチ監査の進め方が専門学校のテキストを読むような感じでわかりやすく解説されている。監査上の重要性概念の基礎、不正リスクに対応した監査の実施、監査サンプリングの利用手順、分析的実証手続の実施方法、質問の効果的な手法など改めて理解できる部分が多かった。質問については監査現場のあらゆるところで実施されているが、監査証拠としての証明力は弱い。したがって、閲覧、突合などのその他の監査手続により証拠力を補完する必要がある。また、会計上の見積りを要する勘定科目への監査手続について詳細な解説がなされており参考になった。具体的には、滞留棚卸資産や滞留債権の評価、有価証券、固定資産の減損の要否、繰延税金資産の回収可能性に関する監査アプローチのしかたである。学者が書いた会計監査の理論書は多く目にするが、ここまで監査実務に焦点を絞った書籍は珍しい。会計監査に携わる実務家必携の書籍であること間違いない。
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