イスラエルとユダヤ人に関するノート の商品レビュー
【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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「全世界に同情されながら滅亡するよりも、たとえ全世界を敵に回しても生き残る」という気概を持つ、イスラエル人の愛国心。 積ん読になりそうだったので急いで読んだ。情報量が多いがエッセー集のような書き方が、私にはなじまなかったらしい。
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[学ぶべき他山]中東のみならず、世界規模で考えても国際社会で重要な位置を占めるイスラエル。そんな国家とその国民の大半を構成するユダヤ人について向き合って執筆された、隔月刊誌「みるとす」への連載記事を再編集した作品です。著者は、獄中にいる間に差し伸べられた、イスラエルの友人からの支...
[学ぶべき他山]中東のみならず、世界規模で考えても国際社会で重要な位置を占めるイスラエル。そんな国家とその国民の大半を構成するユダヤ人について向き合って執筆された、隔月刊誌「みるとす」への連載記事を再編集した作品です。著者は、獄中にいる間に差し伸べられた、イスラエルの友人からの支援から学ぶことが多かったという佐藤優。 まず何故にイスラエルとユダヤ人(もっと言えばイスラエルという国家を回しているユダヤ人といった方が正しい気がしますが...)から学ぶところが多いのかという根本のところが、端的かつ明瞭に述べられており、その点だけでも本書を読む価値が十二分にあるかと。イスラエルを視点の中心に置きながらも、歴史や国際社会を縦軸と横軸に据えた思考が見られ、現下の中東情勢や国際情勢を考える上でも非常に有益な作品だと思います。 また、政治やインテリジェンスの分野にとどまらず、ユダヤ教やキリスト教など、信仰に関する言説が多々見られるのも本書の特徴。国家や民族を強固に支える思想というものが那辺にあるかを考える上でも非常に参考になる一冊ではないでしょうか。 〜「全世界に同情されながら滅亡するよりも、たとえ全世界を敵に回しても生き残る」というのがイスラエルの国是だ。〜 イスラエルは本当に行って得るところが大きかった国でした☆5つ
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イスラエルには「新移民」と呼ばれる旧ソ連出身者が約100万人いる。s1988年秋からソ連がイスラエルへの出国を認めるようになった。当時、ソ連から出国するためには、出国ビザを取らなくてはならなかった。あるユダヤ人がソ連から出国して、イスラエルに移住することを決断したとする。職場にそ...
イスラエルには「新移民」と呼ばれる旧ソ連出身者が約100万人いる。s1988年秋からソ連がイスラエルへの出国を認めるようになった。当時、ソ連から出国するためには、出国ビザを取らなくてはならなかった。あるユダヤ人がソ連から出国して、イスラエルに移住することを決断したとする。職場にその報告をすると、管理職だった者は、その瞬間に役なしに降格される。さらに高等教育を受けた場合は、そこでかかった費用をソ連国家に返納することが出国ビアを得る条件になる。約2~3年分の給与に相当する。また住宅はリフォームを完全に行ってから、国家に返納しなくてはならなかった 。 ロシア人はシャロンに対して畏敬の念を抱いている。それはシャロン氏がイスラエル国家を防衛するために4回も最前線で戦ったから。ロシア人は国家のために命をささげる気構えを持つ人ならば、外国人でも尊敬する 。
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著者はイスラエル・ユダヤ人が好きだという事を公言し、支持が日本の国益にも合致すると主張する。それは民主主義の価値の共有、モサドの人材養成術などの成果の導入、そして対ロシア関係。イスラエル新市民にはロシア系が多く、ロシア情報を得やすいということは日本では理解しづらい事実である。一方...
著者はイスラエル・ユダヤ人が好きだという事を公言し、支持が日本の国益にも合致すると主張する。それは民主主義の価値の共有、モサドの人材養成術などの成果の導入、そして対ロシア関係。イスラエル新市民にはロシア系が多く、ロシア情報を得やすいということは日本では理解しづらい事実である。一方、アラブ・イラン寄りの外交官への批判は舌鋒厳しい。著者が書くようにイスラエルの軍事・民間の技術力は世界レベルだろう。研究開発費の対GDP比率、国民一人あたりの起業率、技術者数、特許数、博士号保有者数などは世界トップとのこと。この国と親密になる事は確かに心強い。しかし、ラブキンを危険思想家とし、逆に「神の幕屋」の手島郁郎に心酔しているような記載などからは、狂信的との印象で、付いていけないものを感じた。手島の弟子・財津正彌師が青年に「復活を信じている」と目を瞬きせず、身じろぎもせず、回答したことに青年が「うわー、先生はほんとに信じてはるんですね。すごい」と応じる場面の紹介は楽しいが・・・。
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