1,800円以上の注文で送料無料

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/07/08

文庫本を手に取り、2回目の読了です。前回は「失敗」についての本を読んでいた時期でしたが、6年ほどたち、「リーダーの失敗」事例として読みました。 「否認」について実例が次々と出てきます。他人の失敗のうち、「こんなはずはない、だから現実が間違っている」と決めてしまったことの怖さが、...

文庫本を手に取り、2回目の読了です。前回は「失敗」についての本を読んでいた時期でしたが、6年ほどたち、「リーダーの失敗」事例として読みました。 「否認」について実例が次々と出てきます。他人の失敗のうち、「こんなはずはない、だから現実が間違っている」と決めてしまったことの怖さが、読み進むにつれてじわじわと広がってきます。  終わってみれば当然の「コーラの味を変える」ことも、確かに当時のペプシの攻勢に負けそうな恐怖を知る人なら、導入に踏み切った心理はわからなくもないでしょう。  誰の目にも明らかなことが、自分にだけは別の結論に至ってしまう怖さ。どうしたらこうならないようにできるのか、がとてつもなく難しく感じます。  経営学史を勉強する上で出てくる巨大企業の末路やイノベーションに負けた現実が、リーダーの否認によってなされ、それが確実に大企業の命を絶つことがわかります。 最後の12個の「教訓」が非常に興味深いです。 否認に立ち向かうのはまさに今、今日の日 事実がどのようなものであろうと、それを認め、立ち向かうこと 組織内で率直な発言を奨励することの困難さと重要性 「権力は人を狂わせる」 経営陣が果たすべき責任「最高意思決定者が聞く耳を持つこと」 長期的な視野にたつ 相手を馬鹿にするのは否認の兆候 真実を語る 大抵の人間は、たとえ間違っていても過去の常識にしがみつこうとする どれも、当たり前ですが、今、間違いを続けている人は必ずいるように感じます。

Posted byブクログ