海の極限生物 の商品レビュー
結局みんな極限で生きてるんだよ!っていう感じだった 一度海水温度が上がっただけで珊瑚は全滅かもしれないとか そうしたらそこに生きている生き物が連鎖的に生きていけなくなって人間もムリかもらしい サメの歯ができるしくみやチョウチンアンコウのメスに埋もれて内臓の一部みたいになっちゃ...
結局みんな極限で生きてるんだよ!っていう感じだった 一度海水温度が上がっただけで珊瑚は全滅かもしれないとか そうしたらそこに生きている生き物が連鎖的に生きていけなくなって人間もムリかもらしい サメの歯ができるしくみやチョウチンアンコウのメスに埋もれて内臓の一部みたいになっちゃうオスとかすごかった
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海の極限生物、と聞くと勝手にチューブワームとかそういうヤツを想像してしまうのだけど、本書の「極限」はさまざまだ。 第一章に登場するのはカンブリア爆発。これは意外。「一番古い」という極限。 「一番原始的」「一番小さい」「一番深い」「一番浅い」「長生き」「速く泳ぐ」「長く...
海の極限生物、と聞くと勝手にチューブワームとかそういうヤツを想像してしまうのだけど、本書の「極限」はさまざまだ。 第一章に登場するのはカンブリア爆発。これは意外。「一番古い」という極限。 「一番原始的」「一番小さい」「一番深い」「一番浅い」「長生き」「速く泳ぐ」「長く旅する」「熱いところ」「冷たいところ」「奇妙な家族生活」という視点で、それぞれのジャンルで工夫して生きる生物たちが数多く紹介される。この数多く、が曲者で、多すぎて「一番」感がちょっと弱いのだ。けれど、ひとつひとつのお話は、生き物好きにはしっかり面白いから、まあいいか。 プロローグにある「生命は闘争と成功の、美と美しき醜さの回転木馬だ」という言葉が気に入った。さて、最終章からエピローグでは、その闘争や成功に介入する人間活動について触れられている。けれど、自然はバランスを取るのがうまいから、数百万年後には事態は好転するだろう、と。海は救いを必要としなくて、救いを必要とするのは結局のところ人間だ、ということだ。 またそれか…。無邪気に生物の凄さだけを知りたかったが、それは許されないようだ。正しく介入、てこ入れをせよ、と。しようがしまいが、何らかの生命に満ち溢れているだろうけれど、今いる多様な生物たちが棲む海を選ぶなら、そういう行為が必要なのだ、と。
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