ドニャ・ペルフェクタ 完璧な婦人 の商品レビュー
現代企画室の『ロス・クラシコス』第2弾。 著者の名前はサフォンの小説にも登場していたらしい。全然覚えてないや……。 ある種の群像劇で、過剰とも言うべき描写には滑稽味すら感じられる。が、その裏に描かれているものはかなり鋭い。 スペインの歴史や社会情勢に詳しい人ならより楽しめると思う...
現代企画室の『ロス・クラシコス』第2弾。 著者の名前はサフォンの小説にも登場していたらしい。全然覚えてないや……。 ある種の群像劇で、過剰とも言うべき描写には滑稽味すら感じられる。が、その裏に描かれているものはかなり鋭い。 スペインの歴史や社会情勢に詳しい人ならより楽しめると思う。
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ある内容について論理的に説明をし、かつ聞いている人も理解され、疑問や質問もなく説明が終了したところで、「でも、わたしは〜なんですよね、ははは」で物事がひっくり返されることがある。それは簡単にいうと認識の違いなのだが、これを正そうとする場合、これは論理ではないのである。論理ではない...
ある内容について論理的に説明をし、かつ聞いている人も理解され、疑問や質問もなく説明が終了したところで、「でも、わたしは〜なんですよね、ははは」で物事がひっくり返されることがある。それは簡単にいうと認識の違いなのだが、これを正そうとする場合、これは論理ではないのである。論理ではないのだから、簡単に言って、これは戦争になるのである。戦争になるからそうならないよう努めようとするのであるが、認識の違いは妥協点を探ることになり、結果どうなるかというと、面倒くさいので他人に対して寛容になるのである。 『ドニャ・ペルフェクタ』はあくまでも架空であり、フィクションを強調しているように書かれている。しかし、認識の違い、旧体制、etc.はすぐそこにあって、そこに対してどう反応するかは非常に難しい問題であり、この物語のように愛が絡むとまたややこしく、最終的には血が流れるのだ。
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