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ナイルパーチの女子会 の商品レビュー

3.5

355件のお客様レビュー

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2025/02/08

かつての女友達友たちとの交流の記憶を、かさぶたをはがされながら真皮がヒリヒリと痛むのを感じるような思いで読んだ 思い通りにならない相手が、もはや好きなのか憎いのか、果たして自分にほんとうに必要な相手なのかも分からないまま、ただただ自分のことを見て、自分に優しくしてほしいという一心...

かつての女友達友たちとの交流の記憶を、かさぶたをはがされながら真皮がヒリヒリと痛むのを感じるような思いで読んだ 思い通りにならない相手が、もはや好きなのか憎いのか、果たして自分にほんとうに必要な相手なのかも分からないまま、ただただ自分のことを見て、自分に優しくしてほしいという一心で関係を保たせようとする ラストでは女友達という関係性に限らず、他人への思いやりを忘れるなよというリマインダーが入り、ヒリヒリした胸の中を少しだけあったかい空気が撫でて、物語が去って行った

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2025/01/03

ドロドロ〜 いや〜びっくりした 綺麗な装丁とは真逆なドロドロ〜 今までしあわせ女子達の周りで生きてきたから、分からない世界だけど、ぐいぐい引き込まれて読了

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2024/11/19

『女子会』という言葉から想像できないくらい、 ひたすら残酷だった… そこらへんのホラーより余程来るものがあった こんなにファンシーな絵本みたいなカバーなのに 女友達に対して抱く違和感、独り占めしたい欲望、思い通りにならない苛立ち、感情をぶつけてしまったこと、数多のすれ違い、仲違...

『女子会』という言葉から想像できないくらい、 ひたすら残酷だった… そこらへんのホラーより余程来るものがあった こんなにファンシーな絵本みたいなカバーなのに 女友達に対して抱く違和感、独り占めしたい欲望、思い通りにならない苛立ち、感情をぶつけてしまったこと、数多のすれ違い、仲違い、絶縁。覚えはある、死ぬほどある。心が抉られる ただ、救いももちろんある その時々での楽しかった思い出が、一緒に過ごした時間が、心の中に、しっかりとある もう交流がなくても、大切だったといえる友達の顔が、呼び名が、声が、次々と出てくる そして、高校も大学も卒業した後何年経っても、繋がっている女友達がいる 新しい生きる場所で見つけた、育児を支え合ってきたママ友がいる 職場ごとに支え合った女性達がいる シスターフッドってなんなのか、少し理解できてきた気がする いつまでも独りよがりでは、相手の環境や気持ちを理解しようとしなければ、随所で気を遣い、労わり合わなければ この主人公達のようにたったの一人も女友達と呼べる存在ができなかった可能性は誰にでも大いにある、気がする。 しかし登場人物達の暴走、毒舌、男への絶望感、 怖すぎる… それぞれが自己を直視できていない感じ、他人を自分が理想化したかたちに押し込めてそれをグイグイ押しつけてくる人も、そういう人よくいるから、すごくよくわかる 人間は幼さと訣別しなければならない時がいつか必ず来る、そのタイミングは人それぞれだと思うが、 人生における重要な行事、通過儀礼は (進学、成人式、自立、就職、転職、結婚式、出産、育児、親との別れ、子の自立など) 着実に自分の意志で歩みを進めていくべきなのだろう、と この本を読んで感じた。 相手への過度な依存は自分の身を滅ぼす。 ーーーーー 小説新潮で連載終了した、 『フリーデリーケの長い夏』、『BUTTER』 に続き3作目 もっと彼女の女性の暗部を描いた作品が読みたい

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2024/10/20

「“親友”のため」と言いながら、自分と同じように相手も考えていると自分中心の思考回路を止められない、どこか人との距離の取り方が激しくズレている女性の描き方がすごい!読みながらいつ爆発するかとハラハラしたり、不器用すぎてもどかしくなったり、一周回って呆れたり、感情が忙しかった。 ...

「“親友”のため」と言いながら、自分と同じように相手も考えていると自分中心の思考回路を止められない、どこか人との距離の取り方が激しくズレている女性の描き方がすごい!読みながらいつ爆発するかとハラハラしたり、不器用すぎてもどかしくなったり、一周回って呆れたり、感情が忙しかった。 小説の登場人物はズレすぎている(小説の中の女性たちと同じように「私は違う」と思い込んでいる1人かもしれない)けど、同性の友達と心から分かり合いたいという欲求と同時に、分かり合えなくてもいいんだと気づいた時の安堵感は意外とみんな共感できるのかなと思った。

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2024/10/20

女子って本当にこういうところ、あると思う 主人公2人のそれぞれの感情に自分も少なからず感じたことのある感情があった ただ失望すること勿れと思うのは、本当に女子って自分でも自分の感情に対してダルダルだるすぎると思うけどその分楽しいことがあるってこと

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2024/09/15

お気楽小説かと思ったら 途中から利栄子とともにに苦しくなってしまった。 人と距離がうまく掴めない人の小説かな。 友達、共感し合える人がいない 孤独には耐えられない そうみられることに耐えられない。 頭の回転が良いが空回りしてしまうところが悲しい。 馬鹿正直で真っ直ぐすぎて損と...

お気楽小説かと思ったら 途中から利栄子とともにに苦しくなってしまった。 人と距離がうまく掴めない人の小説かな。 友達、共感し合える人がいない 孤独には耐えられない そうみられることに耐えられない。 頭の回転が良いが空回りしてしまうところが悲しい。 馬鹿正直で真っ直ぐすぎて損というか うまく溶け込めず生きづらそうなのをみると ノリがよくて打算的で世渡り上手な人が羨ましく思えるな。 ---------------------------------------------- *濃い人間関係の中で自分の輪郭がみえる *ドラマにも共感という自分の尺度を持ち込むから楽しめない *流行の発信源にいて、いつでも行けるからと *結局同じことばかりで保守的で想像力が失せ 未知なるものに対して億劫になっていく。

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2024/08/26

2015年刊。ナイルパーチとは要注意外来生物である巨大な淡水魚。女子のドロドロを投影するモノとして選んだのだと思う。超一流商社で働く30歳の女子、のほほんブログと共に自堕落に生活する30歳女子、先の女性と同級の超個性派女子の3人が中心で、ひたすらドロドロ・ドロドロを繰り返す物語…...

2015年刊。ナイルパーチとは要注意外来生物である巨大な淡水魚。女子のドロドロを投影するモノとして選んだのだと思う。超一流商社で働く30歳の女子、のほほんブログと共に自堕落に生活する30歳女子、先の女性と同級の超個性派女子の3人が中心で、ひたすらドロドロ・ドロドロを繰り返す物語…。 ダメ!心を病みます! 3割ほど読むのが精一杯。後は大幅に飛ばしながら、最後の1ページを読むのがやっと…。と言うか、読書で心すり減らしたく無いから。 これを読破出来る人が、自分には信じられないな…。残念ながら作品との相性が最悪でした、ゴメンなさい。

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2024/08/19

栄利子の狂気的な女友達への執着の表現が生々しくて引き込まれました。なぜここまで栄利子が拗れているのかは納得できませんでしたが、世間的なストーカー事件等の多さを考えると、異常な執着っていわゆる普通の家庭で育っているとかそういうことに関係なく起こりうるのかなとは思いました。

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2024/07/21

2024.7.21 夏休みはじまりはじまり 裕福な家庭に育ち、何不自由なく生きて来た主人公。たった一つ欠けているもの。それは女友達。 栄利子 父親と同じ会社で働く 美人 仕事人 女友達が欲しくてたまらない 執着がひどい 翔子 主婦ブロガー 怠惰な主婦の自由なブログ 書籍化 ...

2024.7.21 夏休みはじまりはじまり 裕福な家庭に育ち、何不自由なく生きて来た主人公。たった一つ欠けているもの。それは女友達。 栄利子 父親と同じ会社で働く 美人 仕事人 女友達が欲しくてたまらない 執着がひどい 翔子 主婦ブロガー 怠惰な主婦の自由なブログ 書籍化 オシャレ主婦に感化される 旦那はスーパーの営業マン 父親が構ってちゃん 地獄すぎる家族絵図 えりこと同じく友達がいない 圭子 えりこの幼馴染 えりこの被害者 執着と嫉妬に苛まれ 何もかもどうでもよくなった人生 真織 えりこの会社で派遣として働く デキ婚 出来男の志村と結婚する 女友達が1番大事 自分のためなら、どんな手を使ってでも 欲しい物を手に入れる 女のドロドロした部分が すんごくリアル?に書かれている ありえないわーー 気持ち悪いわーー と主人公のことを思いながら 実は自分にもこういうところ あったりして。え? と思ってしまう そんな不思議。

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2024/06/30

おもしろかった! けど、パパが総合商社マンのお嬢さんで、容姿端麗で、本人も総合商社マンになった、とかなり恵まれているうえ努力もきちんとできる人が、こんなストーカーになるほどこじらせるか?という疑問はずっとあった。 主人公のお母さんがその原因を分析してるけど、それでもウーン?という...

おもしろかった! けど、パパが総合商社マンのお嬢さんで、容姿端麗で、本人も総合商社マンになった、とかなり恵まれているうえ努力もきちんとできる人が、こんなストーカーになるほどこじらせるか?という疑問はずっとあった。 主人公のお母さんがその原因を分析してるけど、それでもウーン?という感じだったな。 でも、人の狂気を発端としたおかしな行動は読んでておもしろいので好きです。 そしてわたしもその人の文章や写真が好きで、何度も読み返してるブログやsnsある!笑

Posted byブクログ